「習い事の練習をしないなら、やめなさい!」練習をしないなら習い事を辞めさせる?子供が感じている本当のこと。

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子供が習い事の練習を全くしない、練習をしなさいと言っても嫌がる、こんな悩みありませんか。練習をしないのは、やる気がないということ?そんな様子を見ていると、このまま続けても意味がないんじゃないかと思ってしまいますよね。本人がやりたいといって始めたはずの習い事教室、「せっかく習わせてあげているのに…」と思われている親御さんのいるはずです。今回は、習い事の練習問題と、親、子供の気持ちを解説していきたいと思います。少しでもストレスがなくなることを願っています。

練習しない子供にすぐ怒ってしまうんです。

タップできる目次

子供が習い事の練習をしない理由

子供が習い事の練習をしない理由は、さまざまな要因が絡み合っていることが多いです。よく見られる理由とその背景をまとめてみました。

練習の意味がわかっていない

子供は長期的な目標を見通すのが難しいため、すぐに成果が出ないと「練習しても意味がない」と感じてしまうことがあります。大人のように、コツコツ積み上げる重要性を理解することができないため、短期的な達成感が得られないとモチベーションを維持するのが難しいのです。

練習方法がつまらない

同じことを繰り返す練習が続くと、子供は飽きてしまいます。特に、練習が単調で楽しく感じられない場合、「ただやらされている」と思い、やる気を失うことがあります。ゲーム性や楽しさが少ない練習方法では、興味を持続させるのが難しくなります。

自己管理能力の不足

子供は自分で時間を管理したり、計画を立てたりする力がまだ発達段階にあるため、練習時間をうまく確保できないことがあります。「いつやればいいのか」や「どのくらいやればいいのか」を具体的に把握できないと、練習に取り掛かるのが難しく感じることがあります。

友達との遊びや他の興味が優先

子供は友達と遊ぶことや他の趣味、テレビやゲームなどに強い興味を持つことがあります。そのため、楽しいと感じることが優先され、習い事の練習が後回しになってしまうことがよくあります。

子供が習い事の練習をしない理由は、モチベーション、環境、感情などが複雑に絡み合っています。子供の気持ちを理解し、楽しく学べる工夫やサポートを提供することが、練習を続けさせるための重要なポイントです。子供自身が習い事に対して「楽しい」「もっとやりたい」と思えるように、親や先生が上手にサポートしていくことが求められます。

練習しないとやる気がないは一緒ではない

「子供が習い事の練習をしないこと」と「やる気がないこと」は、確かに似ているようで違います。これらは関連している場合もありますが、必ずしも同じ原因ではありません。その違いとそれぞれが起こる理由について説明します。

練習しない理由があるから

子供が習い事の練習をしない理由は、必ずしもやる気がないからではありません。練習しない背後には、様々な要因が潜んでいる可能性があります。例えば、学校や他の活動で体力的、精神的に疲れていると、練習に取り組む余力がなくなることがあります。この場合、やる気がないわけではなく、ただ体が疲れていて集中できないだけです。また、子供はまだ自己管理能力が発達途上にあるため、どのタイミングで練習すればよいか分からなかったり、遊びや他の興味が優先されてしまうことがあります。これはやる気の問題ではなく、スケジュール管理や優先順位の問題です。その他、習い事の内容が難しいと感じていると、練習に対して抵抗感が生まれ、結果として練習を避けることがあります。これは、「やる気がない」わけではなく、できないことに対する不安や挫折感が原因だったり、自分で選んだ習い事ではなく、親や周りの影響で始めた場合、その習い事に対して自発的な興味や情熱が湧かないことがあります。やる気の欠如はこうした「興味の薄さ」から生まれる場合もあります。

短期的な気分の問題

時には、ただその日や週に「気が乗らない」だけの場合もあります。子供は感情の影響を受けやすく、単に一時的にやる気を失っているだけで、全体としては習い事に興味がある可能性があります。

習い事に対する抵抗ではなく、練習方法への不満

練習自体がつまらなく感じると、その活動に対するやる気が失われることがありますが、これは練習方法や環境が合っていないだけかもしれません。楽しい練習方法に変えると、やる気が戻ることもあります。

他の優先事項がある

友達と遊ぶ時間やゲームなどが優先されている場合、一時的に習い事が後回しになることがありますが、これはやる気がないというよりも、ただ他のことに集中しているだけかもしれません。

子供が練習をしない理由は単に「やる気がない」からではなく、様々な要因が絡んでいます。子供の気持ちや状況をよく観察し、その原因に合ったアプローチを取ることが、練習を促し、やる気を引き出す鍵となります。

やる気がない場合の特徴とは

では、本当にやる気がない場合はどうなのでしょうか。

興味や情熱が見られない

子供がその習い事に全く興味を示さず、他の活動に興味を持つ場合は、やる気が低下している可能性があります。自分から「やりたい」「続けたい」と言うことがなく、消極的な姿勢が目立つ場合です。

反発や拒否感

練習を避けるだけでなく、習い事自体に対して強い拒否感や反発を示す場合、やる気を完全に失っている可能性があります。この場合、習い事そのものが子供に合っていないことも考えられます。

努力しようとしない

やる気がない場合、子供はあまり挑戦しようとせず、少しでも困難があればすぐに諦めたり、無関心な態度を取ることが多いです。

子供の「練習しない」と「やる気がない」という違いを理解することは、親や指導者がどのようにサポートすべきかを判断するために重要ですね。

練習しないと、習い事は続けても意味がないか

子供が習い事の練習をしない場合、それでも習い事を続けるべきかどうかは、さまざまな要素を考慮して判断する必要があります。「練習しない=意味がない」というわけではありませんが、いくつかのポイントを押さえて、どうすれば子供にとって習い事が有意義なものになるかを見極めることが大切です。

興味や楽しさがあるかどうかが重要

子供が練習しなくても、習い事自体を楽しんでいる場合、続けることに意味は十分にあります。特に小さな子供の場合、技術の習得や成果を求めることよりも、楽しんで参加できることが重要です。楽しさを感じることで、後々やる気や自主的な練習につながる可能性があるため、まずは「習い事が好きかどうか」を確認することが大切です。習い事が楽しいものであれば、自然と子供が続けたくなることがあります。無理に練習を強制するよりも、楽しさを見つけることが大切です。

練習の重要性を理解させるタイミングを考える

子供は練習の意味やその先の成果を理解することが難しい場合があります。特に幼い子供にとって、今すぐに「上達したい」という強い動機を持つのは難しいかもしれません。そのため、すぐに成果が出なくても、焦らずに子供が自分で「やってみたい」と思えるタイミングを待つことも大事です。少しずつ上達することで、成功体験を積むことがやる気に繋がります。たとえ練習しなくても、少しの進歩を褒めてあげることで、自分から練習する意欲が生まれるかもしれません。

子供に合ったアプローチを見つける

練習をしない理由が、やり方が分からない、練習が楽しくない、または難しいからである場合、練習方法や環境を見直すことが必要です。子供に合ったアプローチで取り組むことで、練習に対する抵抗感が減り、やる気を引き出すことができます。ゲーム感覚で練習を取り入れる、短時間の集中練習を行うなど、子供が楽しみながら練習できる方法を見つけることで、自然と練習する意欲が湧くことがあります。習い事に対して親や先生から適切なフィードバックや励ましをもらうことで、子供のモチベーションが向上します。無理にやらせるのではなく、温かいサポートが大切です。

無理に続ける必要はない場合もある

もし子供が習い事自体に強い拒否感を持っている、または全く興味を示さない場合は、無理に続けさせることが逆効果になることもあります。習い事が楽しくなく、本人にとって負担になっている場合、他の活動や別の習い事を探すことも選択肢のひとつです。子供が自分に合った興味や才能を発見するために、いくつかの選択肢を試すことは大切です。子供が他の活動に強い興味を持っている場合、その興味に沿った習い事を探すことで、自然とやる気が引き出されるかもしれません。

成長過程を見守る姿勢が大切

習い事は子供の成長過程の一部として捉えるべきです。習い事を通じて得られる経験や学びは、練習をしない時期があっても長期的に見れば有意義なものとなることがあります。子供のペースに合わせて見守り、無理に「上達」だけを追求しないことが重要です。たとえ今は練習しなくても、将来的に子供が興味を再び持つ可能性は十分にあります。焦らずに、成長の中で習い事がどのように役立つかを見守ることも必要です。

子供が習い事の練習をしない場合でも、必ずしも「意味がない」とは限りません。習い事自体を楽しんでいるか、または興味を持っているのであれば、それだけで価値があります。無理に練習を強要するよりも、楽しさや興味を引き出し、適切なサポートを提供することが大切です。練習の有無にこだわらず、子供がどのようにその活動に関わっているかを見守り、必要であれば他の選択肢も検討する柔軟な姿勢が大切です。

まとめ

子供が習い事の練習をしない理由と、続けるべきかの判断材料になるいくつかのお話をしてきました。簡単にまとめてみます。

子供が習い事の練習しない理由

子供が習い事の練習をしない理由は、必ずしも「やる気がない」だけではなく、様々な要因が絡んでいます。それは練習自体の意味を感じていないことや、時間の管理の未熟さ、優先度の管理の幼さが要因です。つまり、子供ゆえに仕方のないことでもあるのかもしれません。

練習しない=やる気がないではない

「練習しない」という行動は必ずしも「やる気がない」という意味ではなく、他にも興味の変化や疲労、自己管理の難しさなど様々な要因が影響している場合があります。あまり、練習しにことだけを叱ったり、否定したりすると子供の前向きな気持ちを傷つけてしまうかもしれません。親や講師は、よく見極めて子供の成長を長い目で見ることが大切です。

練習しないなら習い事は意味がないのか

練習をしないからといって、習い事が意味がないわけではありません。習い事を通じて得られる体験や学びは、練習の有無にかかわらず、子供の成長に役立つことが多いです。練習しなくても、楽しさや興味を持っている場合、その習い事は自信を育み、創造力を刺激する場となる可能性があります。練習が続かない理由を理解し、子供に合ったサポートを行うことで、やる気や上達への意欲が芽生えることもあるため、続ける価値が十分にあります。

いかがでしたか。ぜひ子供が習い事の練習をせずに、悩んでいる親御さんの気持ちが少しでも軽くなれば嬉しいです。

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この記事を監修した専門家

平田みどりのアバター 平田みどり 絶対音感が身に付くピアノレッスン講師

ピアノ・リトミック教室HappyMusicのオーナー講師。4歳からピアノを始め、現役奏者の頃は年に100回近くのピアノ演奏、楽器店のミニコンサートへの出演などを行っておりました。
現在は千葉県柏市・我孫子市にあるHappy musicのオーナー講師として、リトミック、ピアノ講師として活動中。
幼稚園教諭免許・保育士免許・日本ジャックダルクローズ協会会員・リトミック認定講師資格・ベビーリズムマッサージ資格・ヤマハ指導グレード資格取得。

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