リトミックって何歳までやるの?多くの方が勘違いしている、リトミックの本当のこと

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リトミック教室に興味はあるけれど、いつから始められるのか、そしていつまで通い続けられるのか知りたいと思っている親御さんも多いのではないでしょうか。せっかく習うのであれば、子どもの身になってほしいですし、リトミックを習わせて意味があるのか?そんなことを考えてしまう方もいるかもしれません。また、リトミックはまだ楽器演奏ができない小さなお子様の習い事で、何歳でリトミックは卒業なの?などという方も少なくありません。そこで、今回はリトミックはいつから始められて、いつまで通い続けられるのかをご紹介していきます。リトミックを習うことで移行できる習い事も紹介しますので、リトミックが無駄なものではないというのが理解いただけるはずですよ。

平田先生

リトミックの本質を詳しく解説しますね。

タップできる目次

ダルクローズリトミック教育とは

ダルクローズのリトミック教育は、音楽教育の一環として、スイスの音楽教育家エミール・ジャック=ダルクローズ(Émile Jaques-Dalcroze)によって考案されました。この教育法は、音楽を身体の動きを通じて学ぶことを重視しており、以下の4つの主要な特徴があります。

リトミック(音楽と動きの結びつき)

リトミックは身体の動きを使って音楽のリズムや表現を体感する方法です。音楽のビートやフレーズ、ダイナミクスを体全体で感じることで、リズム感を自然に養うことができます。これにより、音楽に対する感覚や反応が深まります。

ソルフェージュ(音感教育)

ソルフェージュとは、音程やリズム、音の高さなどを聴き取る力を養うトレーニングです。ダルクローズの方法では、聴覚を鍛えることに重点を置き、音楽の読み取りや表現力を向上させることを目指します。身体的な動きと連動させることで、より実践的な音感が身につきます。

即興演奏

即興演奏は、音楽的なアイデアをその場で表現する能力を高めることを目的としています。これは、ピアノや他の楽器を用いて行われ、創造力や感情表現、音楽におけるコミュニケーション能力を育みます。

全人教育

ダルクローズのリトミックは、単なる音楽教育にとどまらず、身体、心、感覚、知性を総合的に発達させることを目指しています。この教育法は、音楽を通じて自己表現の力や他者との協調性、創造的な思考力を引き出す効果があり、子どもから大人まで幅広い年代に適用されています。

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この教育法は特に幼児教育や音楽の基礎教育において活用されており、リズム感や音楽への興味を自然に育てる効果があります。

リトミックは「幼児向き」という考えの由来

リトミックが「幼児向き」と考えられる背景には、幼児期の発達段階やリトミック教育の特性が大きく関係しています。その理由を説明します。

幼児期の発達段階に適している

幼児は身体を動かしながら学ぶ「身体的学習(ボディ・ラーニング)」を得意としています。リトミックは音楽を身体で体感する教育法であり、幼児の自然な発達段階に即しています。この年齢の子どもたちは、体を動かしながらリズムや音楽を理解することが容易で、効果的な学びが得られます。

感覚を統合する力を育む

幼児期は、聴覚、視覚、触覚といった感覚を統合し、周囲の世界を理解する重要な時期です。リトミックでは、音楽を聴きながら体を動かし、リズムを感じることで、感覚の統合を促します。この方法は、幼児の脳の発達を助け、学びの基盤を築くのに適しています。

情緒と社会性の発達を支える

幼児は他者との協調や自己表現を通じて、情緒や社会性を発達させます。リトミックでは、グループでの活動や音楽に合わせた共同作業を行うことが多いため、他者との関わりを学ぶ良い機会となります。また、自己表現を促すことで、自信や感情の調整力を育む効果もあります。

音楽を通じて遊びながら学べる

幼児期は、学びが遊びを通じて行われる時期です。リトミックでは、音楽に合わせて自由に動いたり、リズムを取りながら遊び感覚で活動できるため、幼児が楽しみながら参加しやすいのです。音楽教育を押し付けず、自然な形で興味を引き出せるのが、この教育法の特長です。

これらの理由から、リトミックは幼児教育に適していると考えられており、特に感覚や情緒、社会性を育む基盤として広く用いられています。

リトミックは何歳まで通えるの?

実はリトミックは年齢を問わず学べる教育法であり、幼児だけでなく、小学生や大人まで対象としたプログラムも存在します。リトミックに年齢制限はなく、大人でも学べる理由を説明します。

リトミックは身体の動きを基盤とした学び

リトミックの中心は、音楽を身体で感じて表現することです。身体を使う学びは、年齢を問わず効果的です。特に大人の場合、リトミックを通じて新しい身体感覚を身につけたり、運動不足の解消、健康促進に役立てることができます。

音楽感覚と表現力を磨ける

リトミックは音楽教育の一環として、リズム感、音感、即興演奏のスキルを養うもので、大人が学んでも非常に有益です。特に、楽器演奏や歌を学んでいる人にとって、音楽感覚をより深く養う手段として活用されています。

ストレス解消やリラクゼーション効果がある

大人にとって音楽に合わせて体を動かす活動は、ストレス解消やリラクゼーションにつながります。心身のリフレッシュや集中力の向上に効果があり、趣味や自己啓発の一環としてリトミックを楽しむ人も多いです。

コミュニケーション力や社会性の向上

グループで行うリトミック活動は、他者と協調しながら音楽を楽しむ経験を提供します。大人の場合、職場や日常生活でのコミュニケーション能力を高める手段にもなります。即興演奏や動きを通じて、柔軟な発想や創造力も鍛えることができます。

「リトミックは幼児だけのもの」というイメージを超え、すべての年代で学びと成長を提供できる教育法として、多様な場面で活用されています。

できればずっと参加してほしい、リトミックの効果

リトミックは「何歳まででも参加してほしい」と思っています。その理由には、年齢を問わず音楽的に効果を発揮する要素が多いからです。大人や高齢者も含め、リトミックが音楽的に有効な理由をお話しします。

リズム感を養う力は一生役立つ

リトミックでは身体を使ってリズムを体感することで、リズム感を養います。この能力は楽器演奏や歌唱だけでなく、日常生活の中でのタイミングや調整力にも役立ちます。リズム感は年齢に関係なく向上するため、大人や高齢者にとっても継続的に学ぶ価値があります。

音感や聴覚の鋭敏さを保つ

リトミックは聴覚を集中して鍛える活動が多く含まれています。これにより、音楽の中の微細な変化(音程や音量の違いなど)を感じ取る力が育ちます。聴覚が衰えやすい年齢でも、リトミックを続けることで音楽的な感受性を維持・向上させることができます。

即興演奏や創造力を鍛える

リトミックは、即興的に音楽や動きを表現する活動を重視しています。このような即興性は、音楽的創造力を育むとともに、柔軟な思考力や反応力を高めます。これは音楽家に限らず、趣味で音楽を楽しむ人や日常的な創造活動にも役立つスキルです。

身体と音楽の一体感を深める

リトミックは、音楽を身体で感じることを重要視します。特に高齢者にとって、音楽と動きを結びつけることで身体機能が活性化され、音楽的な表現力が豊かになります。楽器演奏や合唱にも良い影響を与え、身体的な制約がある場合でも音楽に積極的に取り組めるきっかけとなります。

リトミックは、年齢を重ねても音楽的な感性を刺激し続ける教育法です。リズム感や音感、創造性、身体の連動性といった効果が、何歳であっても有益であり、音楽の楽しさを生涯にわたって提供してくれます。そのため、「何歳まででも」続けることが推奨されます。

まとめ

リトミックは何歳まで習うのか、リトミックとはどういう教育方法なのかを詳しくお話ししてきました。まとめてみます。

リトミック教育とは

リトミック教育とは、スイスの音楽教育家エミール・ジャック=ダルクローズによって考案された、音楽を身体の動きを通じて学ぶ教育法です。リズムや音感、即興演奏などを身体で体感しながら学ぶことで、音楽的な感性を自然に育てることを目的としています。特に幼児教育で広く活用されていますが、大人や高齢者にも効果的で、音楽や身体、心の成長を促す生涯教育としても注目されています。

リトミックが幼児向けに思われる理由

リトミックが幼児向けに思われる理由は、幼児期の発達に適した特徴を持つためです。身体を動かしながら学ぶ方法は幼児の自然な学び方と一致しており、リズム感や感覚の統合、情緒の発達を効果的に促します。また、遊びを通じて楽しく学べることから、幼児教育で特に取り入れられています。そのため、「幼児向け」というイメージが強くなっています。

リトミックは生涯有効な音楽教育法

リトミックは、生涯を通じて音楽感覚やリズム感、創造性を育む教育法です。幼児期には感覚や情緒の発達を促し、成人以降も音楽的な感性を深めるほか、リラクゼーションやコミュニケーション力の向上に役立ちます。年齢を問わず身体を動かしながら音楽を学ぶことで、音楽との一体感を楽しみながら健康や創造力を維持できる点が魅力です。

年齢制限はなく、幼児向けのリトミッククラスから、小学生以上、大人対象のプログラムまで幅広い年齢層に対応しています。特に、大人向けのリトミックはリハビリや生涯学習、音楽療法としても活用されています。

私は千葉県柏市でピアノ・リトミック教室をやっています。

皆さん、いつもブログをご覧いただきありがとうございます。ここでは、私たちが心を込めてお届けする。HappyMusic ピアノ・リトミック教室の魅力をご紹介します。私自身がこの教室の代表として、音楽の楽しさや上達の喜びを実感しているからこそ、皆さんにもその素晴らしさを知ってほしいと思っています。

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この記事を監修した専門家

平田みどりのアバター 平田みどり 絶対音感が身に付くピアノレッスン講師

ピアノ・リトミック教室HappyMusicのオーナー講師。4歳からピアノを始め、現役奏者の頃は年に100回近くのピアノ演奏、楽器店のミニコンサートへの出演などを行っておりました。
現在は千葉県柏市・我孫子市にあるHappy musicのオーナー講師として、リトミック、ピアノ講師として活動中。
幼稚園教諭免許・保育士免許・日本ジャックダルクローズ協会会員・リトミック認定講師資格・ベビーリズムマッサージ資格・ヤマハ指導グレード資格取得。

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