お子様にリトミックを習わせたい親御さんへ!現役講師が教える、リトミック教室の選び方4選

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リトミックは乳幼児から通える習い事として、人気が高いですよね!たくさんあるリトミック教室、どこでも一緒ではありません。「我が子には、楽しく身に付くリトミック教室に通って欲しいもの」と思いますよね。今回は、どんなことをポイントにリトミック教室を選べばよいのかを現役リトミック講師が、重要な4つにまとめて解説したいと思います。

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生演奏、生の楽器を使っているか

    リトミックとは今から100年以上前、スイスの音楽教育家・作曲家、「エミール・ジャック=ダルクローズ」によって創案された音楽教育法です。ですから楽器の生の演奏に合わせてレッスンをしていくのが基本です。

    本当のリトミックとは

    ピアノや楽器の生演奏を使用しないリトミックや、C D音源を使うリトミックなど を見かけたりしますが、ダルクローズが提唱したリトミックは「生演奏」が大前提です。C D音源のみ、講師のアカペラの歌のみ、壊れかけている楽器などを使用しているなどは、リトミックにおいて子供の耳の発達に良い影響はありません。

    生演奏、楽器は重要

    リトミックには生演奏が大切です。音域の広い楽器であるピアノを使う事がほとんどですね。できたら電子ピアノやキーボードでなく、アコースティックピアノならなお良いです。最も良いのはグランドピアノでのレッスンです。音は空気を振るわし耳に届きます。音のパワーは生の音源に敵いません。注意点はアコースティックの楽器だと、きちんと調律されている楽器を使うなどの配慮は必要です。教室がきちんとメンテナンスしているかが重要です。

    演奏の力

    講師の演奏も相応しい演奏か観察する必要があります。基準は「音を聴いた時、体が動きたくなるかどうか?」伝える演奏とは、ボリュームを大きく、小さくの話だけではありません。音域、音の高低、和音のハーモニーなども人に様々な影響を与えます。「ゾウさんになろう」といって、大きなボリュームで弾くだけではなく、音の幅、和音、音価、リズムを選ぶことでさらにゾウさんになっていくのです。講師の演奏をよく注意して聴いてみて、自分の体感で良いので、体験レッスンの時などに感じてみて下さい。

    リトミックとして「タブー」なこと

    お遊戯や、ダンスとして振りを教えたりすることが、レッスンの大半では、それはリトミックではありません。リトミックに大切なのは「即興」です。気をつけましょう。また、講師が全て指示を出す、優越をつける、正解不正解が全てにおいてある、などは、リトミックの精神ではありません。

    リトミック教室の体験レッスンに行かないとわからないことばかりでしたが、知識として知っておくと、比較できそうですね。

    部屋の広さは十分か

    レッスン室の広さは、住宅状況や、地域でも大きな差は出ると思います。しかし、音楽に合わせ体を思いっきり動かすリトミックではそれなりのスペースは欲しいもの。リトミックレッスンに相応しい環境かもポイントです。

    動いてこそリトミック

    リトミックは音のエネルギーを体で表現します。その際に必要なスペースはとても重要です。狭すぎて保護者の膝の上のみでリトミックや、周りのお友達とぶつかってしまうほどの広さのレッスン室はおすすめしません。

    明るいレッスン室

    幼児リトミック教室は小さなお子さん向けの教室です。ですのでお子さんも楽しくなるような、明るいレッスン室が良いですね。場所の問題や、地域的に難しくても、レッスン室をより良い場所にしようと工夫している教室が良いでしょう。

    レッスン室の清潔、安全さ

    2-2でもお話ししたように、小さなお子さんが通いますので、レッスン室が清潔である、危険なものが置いていない、などは必須項目ですね。子供が楽しくなるようなレッスン室を整備している教室は配慮も行き届いていると、信頼が湧きます。

    見た目で判断の気が引けますが、小さなお子さんが通う教室ですから、安心、安全な教室であって欲しいですよね。また、広さは、地域的に仕方ない場合もありますが、せっかくリトミックを習うなら、スペースを感じられる広いお部屋がベストです。

    講師の経験値

    講師の質は大きいです。体験レッスンなどに率先して足を運び、リトミックレッスンを受けてみましょう。その場合のポイントをお伝えしますね。

    平田先生

    講師のスキルは重要です!

    レッスンの進め方を観察する

    講師のレッスンを見てみましょう。レッスンへの熱量、子供を楽しませるエンターテイメント性なども幼児リトミックには重要なポイントです。子供の扱いが得意、レッスンアイディアが豊富、などの講師のレッスンの進め方見てみましょう。

    認定資格をもっているか参考にする

    リトミックの指導は、資格がなくても行うことはできますが一定の資格を取得することで理解が深まり正しいリトミックを行うことができるようになります。また、リトミックの創設者ダルクローズが認定する、ダルクローズ・リトミックでは国際サーティフィケイト以上で、あらゆる年齢層の音楽専門家以外の人々への「リトミック」「ソルフェージュ」「即興」の指導ができることになっています。

    リトミックへの思いを聞いてみる

    Screenshot

    講師のリトミックへの思いを直接聞いてみるのも良いかもしれません。またH Pなどでもリトミックについて書いているかもしれません。確認してみましょう。

    同じリトミック講師として、評価されるのは緊張しますが、私は生徒(保護者)に喜んで頂ける、楽しく身に付くリトミックレッスンを提供したいと思っています。そのためにリトミック講師は常に努力し、向上を続ける必要があると思っています。ぜひ、納得のいくリトミック教室を探すため、講師の質は見極めましょう。

    幼児教室化していないか

    リトミック教室なのに、音楽を取り扱わない?!子供の発達のためという目標は一緒ですが・・・私が出会ったことのあるリトミック教室のお話をしますね。

    一見、良さそうだが、それとこれは違う?!

    確かに「リトミック教室」と掲げているのですが、内容は保護者と少し手遊びをしたら、あとは製作をする教室がありました。また、フラッシュカードのような遊びも・・・これでは幼児教室では?と疑問でした。あまりないと思いますが、これではリトミック教室ではありません。

    必ず音楽があるかどうか

    リトミックとは音楽教育法です。そこには音楽があり、それを表現するレッスンがあります。聴覚の発達が目覚ましい乳幼児期ですから、たくさんの音楽を聴き、即時反応で考える力をつけるべきです。レッスン時間は思いっきり音楽を楽しむレッスンであることです。

    比べるレッスンでないか

    4-1でお話しした教室ではフラッシュカードや、絵合わせカードのような知育遊びを取り入れていました。すると、「正解」「不正解」があります。リトミックでは、感じたままに音を表現したり楽しんだりするレッスンですので、「比べる」(優越を)ことはしません。そんな先生はいらっしゃらないと思いますが、ぜひリトミックレッスンの本質を知っている先生に習って欲しいのもです。

    子供を惹きつけるには、クラフト作り、手遊び、カード遊びなど様々なカリキュラムも必要なことは確かです。実際それをレッスンの随所に取り入れている事で、音楽を深く知る助けにすることもあります。ここでお話ししたかったことは、「それだけ」になってしまっている教室のお話です。もし、そんな教室があったらやめておきましょう。

    リトミック教室の選び方4選のまとめ

    お子様にリトミックを習わせたい時、教室選び方を4つに分けてお話ししてきました。まとめてみます。

    平田先生

    素敵なリトミック教室が見つかることを願っています!

    正しいリトミックレッスンと教室の雰囲気

    リトミックは楽器の生演奏で行うことで効果が出ます。C D音源のみの教室、お遊戯を指導する教室はリトミックとは違ってきます。また、音に合わせて体を動かしエネルギーを表現するリトミックではレッスン室の広さも重要です。お子さんが通う教室ですから、清潔感、安心感も重視しましょう。講師の質も大切です。

    お子さん、保護者とのフィーリング

    ポイントをお話ししてきましたが、4つを踏まえ、親子共々ピンとくる教室があれば良いと思います。4つが全て完璧ではなくても、それを上回るほどの利点があるかもしれません。実際にレッスンに通うのはお子さんです。お子さんが一番良い環境、保護者が納得し信頼を持てる教室に出会えることが最善です。

    専門家から見ての正しいリトミックとは

    お子様にリトミックを習わせたいと思っていただけたことは、現役リトミック講師の私にとって本当に嬉しいことです。ですからぜひ正しいリトミックの意味をお伝えし、楽しく有意義なリトミックレッスンが広まって欲しいと思っています。

    お子様のリトミックレッスンは、親御さんのサポートと、正しいダルクローズリトミックレッスンができる音楽教室に通うことで本当の効果が得られます。上述したことは目に見える表面的な事だけをお伝えしました。目に見えないフィーリング部分も大切にし、信頼できる素敵なリトミック教室が見つかることを願っています。

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    この記事を監修した専門家

    平田みどりのアバター 平田みどり 絶対音感が身に付くピアノレッスン講師

    ピアノ・リトミック教室HappyMusicのオーナー講師。4歳からピアノを始め、現役奏者の頃は年に100回近くのピアノ演奏、楽器店のミニコンサートへの出演などを行っておりました。
    現在は千葉県柏市・我孫子市にあるHappy musicのオーナー講師として、リトミック、ピアノ講師として活動中。
    幼稚園教諭免許・保育士免許・日本ジャックダルクローズ協会会員・リトミック認定講師資格・ベビーリズムマッサージ資格・ヤマハ指導グレード資格取得。

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