リトミック教室とは?リトミックはただの音楽遊びじゃなかった!リトミックを習わせたい親御さんに知って欲しい教室選びの3つの事。

リトミックは乳幼児から通える習い事として、人気が高いですよね!音楽系の習い事のひとつとして注目されている「リトミック」。子どもの教育によいと評判で、全国にはさまざまな教室がありますが、そもそもリトミックとはどんなもので、具体的にはどのようなことをするのでしょうか。またリトミックを習わせたい親御さんに知っておいて欲しい3つのことをお話ししていきたいと思います。

現役リトミック講師の私が解説します!
リトミックってなに?
リトミックってよく聞きますが、本当の内容を的確に知っている方は少ない気がします。
歴史や、本当のリトミックをお伝えしますね。
リトミックの歴史
今から100年以上前、スイスの音楽教育家・作曲家、「エミール・ジャック=ダルクローズ」によって創案された音楽教育法です。
本当のリトミックとは
ピアノや楽器の生演奏を使用しないリトミックや、C D音源を使うリトミックなどを見かけたりしますが、ダルクローズが提唱したリトミックは「生演奏」が大前提です。


リトミックはどこで習えるの?
大手音楽教室や、個人ピアノ教室、幼児教室などでもリトミックレッスンを展開しているようです。ポイントは、上記の「生演奏」でダルクローズリトミックを教えてもらえるか、どうかです。
リトミックを習っていた芸能人
上記で述べたように、皇室の愛子さま、黒柳徹子さんは有名です。童謡赤とんぼで有名な山田耕作。上戸彩さん、また芸人の横澤直子さんはリトミックに憧れ、資格までとったようです。
本当のリトミックを知って上で、理解すると効果に納得すると思います。芸能人のような多彩な方々、皇族でも取り入れている教育法とは驚きですね。
1つ目「生演奏、即興演奏」
リトミックとは今から100年以上前、スイスの音楽教育家・作曲家、「エミール・ジャック=ダルクローズ」によって創案された音楽教育法です。ですから楽器の生の演奏に合わせてレッスンをしていくのが基本です。
本当のリトミックとは
ピアノや楽器の生演奏を使用しないリトミックや、C D音源を使うリトミックなど を見かけたりしますが、ダルクローズが提唱したリトミックは「生演奏」が大前提です。C D音源のみ、講師のアカペラの歌のみ、壊れかけている楽器などを使用しているなどは、リトミックにおいて子供の耳の発達に良い影響はありません。
生演奏、楽器は重要
リトミックには生演奏が大切です。音域の広い楽器であるピアノを使う事がほとんどですね。できたら電子ピアノやキーボードでなく、アコースティックピアノならなお良いです。最も良いのはグランドピアノでのレッスンです。音は空気を振るわし耳に届きます。音のパワーは生の音源に敵いません。注意点はアコースティックの楽器だと、きちんと調律されている楽器を使うなどの配慮は必要です。教室がきちんとメンテナンスしているかが重要です。
演奏の力
講師の演奏も相応しい演奏か観察する必要があります。基準は「音を聴いた時、体が動きたくなるかどうか?」伝える演奏とは、ボリュームを大きく、小さくの話だけではありません。音域、音の高低、和音のハーモニーなども人に様々な影響を与えます。「ゾウさんになろう」といって、大きなボリュームで弾くだけではなく、音の幅、和音、音価、リズムを選ぶことでさらにゾウさんになっていくのです。講師の演奏をよく注意して聴いてみて、自分の体感で良いので、体験レッスンの時などに感じてみて下さい。
リトミックとして「タブー」なこと
お遊戯や、ダンスとして振りを教えたりすることが、レッスンの大半では、それはリトミックではありません。リトミックに大切なのは「即興」です。気をつけましょう。また、講師が全て指示を出す、優越をつける、正解不正解が全てなどは、リトミックの精神ではありません。
リトミック教室の体験レッスンに行かないとわからないことばかりでしたが、知識として知っておくと、比較できそうですね。


2つ目「講師の経験値」
講師の質は大きいです。体験レッスンなどに率先して足を運び、リトミックレッスンを受けてみましょう。その場合のポイントをお伝えしますね。
レッスンの進め方を観察する
講師のレッスンを見てみましょう。レッスンへの熱量、子供を楽しませるエンターテイメント性なども幼児リトミックには重要なポイントです。子供の扱いが得意、レッスンアイディアが豊富、などの講師のレッスンの進め方見てみましょう。


認定資格をもっているか参考にする
リトミックの指導は、資格がなくても行うことはできますが一定の資格を取得することで理解が深まり正しいリトミックを行うことができるようになります。また、リトミックの創設者ダルクローズが認定する、ダルクローズ・リトミックでは国際サーティフィケイト以上で、あらゆる年齢層の音楽専門家以外の人々への「リトミック」「ソルフェージュ」「即興」の指導ができることになっています。
リトミックへの思いを聞いてみる
講師のリトミックへの思いを直接聞いてみるのも良いかもしれません。またH Pなどでもリトミックについて書いているかもしれません。確認してみましょう。
同じリトミック講師として、評価されるのは緊張しますが、私は生徒(保護者)に喜んで頂ける、楽しく身に付くリトミックレッスンを提供したいと思っています。そのためにリトミック講師は常に努力し、向上を続ける必要があると思っています。ぜひ、納得のいくリトミック教室を探すため、講師の質は見極めましょう。
3つ目「幼児教室化していないか」
リトミック教室なのに、音楽を取り扱わない?!子供の発達のためという目標は一緒ですが・・・私が出会ったことのあるリトミック教室のお話をしますね。
一見、良さそうだが、それとこれは違う?!
確かに「リトミック教室」と掲げているのですが、内容は保護者と少し手遊びをしたら、あとは製作をする教室がありました。また、フラッシュカードのような遊びも・・・これでは幼児教室では?と疑問でした。あまりないと思いますが、これではリトミック教室ではありません。
必ず音楽があるかどうか
リトミックとは音楽教育法です。そこには音楽があり、それを表現するレッスンがあります。聴覚の発達が目覚ましい乳幼児期ですから、たくさんの音楽を聴き、即時反応で考える力をつけるべきです。レッスン時間は思いっきり音楽を楽しむレッスンであることです。


比べるレッスンでないか
お話しした教室ではフラッシュカードや、絵合わせカードのような知育遊びを取り入れていました。すると、「正解」「不正解」があります。リトミックでは、感じたままに音を表現したり楽しんだりするレッスンですので、「比べる」(優越を)ことはしません。そんな先生はいらっしゃらないと思いますが、ぜひリトミックレッスンの本質を知っている先生に習って欲しいのもです。
子供を惹きつけるには、クラフト作り、手遊び、カード遊びなど様々なカリキュラムも必要なことは確かです。実際それをレッスンの随所に取り入れている事で、音楽を深く知る助けにすることもあります。ここでお話ししたかったことは、「それだけ」になってしまっている教室のお話です。もし、そんな教室があったらやめておきましょう。
まとめ
リトミック教室ではただの音楽遊びをしているわけではなく、音楽を体系的にかつ深く浸透するアプローチで指導が行われています。これは1生の音楽の素地だけではなく人間形成にも大きく関わっています。リトミック教室の意味を正しく理解し、教室選びに知っておいて欲しい3つのことを簡単にまとめてみます。
リトミック教室とは?
リトミックとは、音楽を使った教育法で、リズムや音の高低に合わせて体を動かすことで、音楽的な感覚や表現力を育てるものです。主に幼児教育の場で取り入れられ、体全体で音楽を感じることで、集中力や創造力、協調性も養います。リトミックはスイスの作曲家エミール・ジャック=ダルクローズによって考案され、音楽と身体表現を組み合わせた素晴らしい音楽教育法として世界中で取り入れられています。


知っておいて欲しい教室選び3つ
様々な音楽をその場で感じ取れることのできる生演奏や即興演奏のリトミックこそが子どもたちの感覚を引き出し、より豊かな音楽体験を提供します。また、リトミックの効果を最大化するには、指導経験が豊富で子どもの個性に応じた対応ができる講師が不可欠です。そして、リトミックが商業的な幼児教室とならず、子どもたちが自由に音楽と触れ合える場であることも重要です。これらの要素を考えながら、リトミック教室を探すことをおすすめします。
リトミック教室は、親御さんのサポートと、正しいダルクローズリトミックレッスンができる音楽教室に通うことで本当の効果が得られます。上述したことは目に見える表面的な事だけをお伝えしました。目に見えないフィーリング部分も大切にし、信頼できる素敵なリトミック教室が見つかることを願っています。