ピアノを弾けるようになりたい!独学でするには何から始めれば良い?
ピアノを弾いてみたいけど何から始めたらいいかわからない、弾けるようになるか(続くか)わからない・・・独学で始めたいのだけど、何から取り掛かれば良いのかさっぱりわからない方に、順を追って丁寧に独学の始め方を解説します。ぜひ参考にして下さいね。
独学でピアノを習いたい方を応援します!
大人になってから始めるピアノはメリットばかり
大人になってからでもピアノは弾けるようになります。むしろ、大人こそピアノを始めるのに最適な時期とも言えます。
自分のペースで学べる
子供は学校の授業や習い事など、様々なスケジュールに追われています。一方、大人であれば自分のペースで練習時間を確保することができます。
集中力が持続しやすい
子供に比べて、大人の方が集中力が持続しやすい傾向があります。そのため、効率的に練習を進めることができます。
音楽を楽しむ余裕がある
大人であれば、音楽を純粋に楽しむ余裕があります。好きな曲を弾いたり、演奏会に出たりして、ピアノを通して充実した時間を過ごすことができます。
理解が早い
ピアノ(音楽)は多くの複雑な理解をしなくてはならない時があります。特に読譜は新しい言語を習得するくらい複雑な場合があります。しかし大人は理解力があるので、納得までに時間がかかりません。理解したことを何度も繰り返し行えば、必ず身につきます。
大人になってからピアノを始めた人の中には、コンクールで入賞したり、プロのピアニストになったりする人もいます。年齢に関係なく、諦めずに練習すれば、必ず上達することができます。
知っていて欲しい、独学で習得する時のメリット、デメリット
ピアノは独学でも習得することは可能です。近年では、独学でピアノを学ぶための教材や情報も充実しており、以前よりも効率的に学習できる環境が整っています。
独学でピアノを習得するメリット
ピアノ教室に通う場合、決められた時間にレッスンを受ける必要がありますが独学の場合、自分のペースで学習を進めることができることです。また、ピアノ教室に通うには、月謝や入会金などの費用がかかりますが、独学であれば教材費などの費用だけで済みます。
独学でピアノを習得するデメリット
ピアノ教室に通えば、わからないことがあれば先生に質問することができます。しかし、独学であればわからないことがあっても自分で解決しなければなりません。独学の場合、客観的に見ることができないため、悪い癖がついてしまう可能性があります。また、独学の場合、モチベーションを維持するのが難しいという問題があります。
ピアノを習得するためのポイント
ピアノを上達するためには、正しい姿勢と指使いを身につけることが重要です。そのため、教本や動画などを参考に、正しいフォームを意識して練習しましょう。基礎練習も大切で、指の力や独立性を養うために重要です。毎日少しずつでも良いので、基礎練習をしっかりと行いましょう。モチベーションを維持するためにも、練習曲は知っている曲を選ぶことも効果的です。今は、様々な楽譜が(アレンジ)売っていますので、「入門」レベルから始めると良いでしょう。また、わからないことがあれば、先生に習うことも1つの方法です。
独学でピアノを習得できるかどうかは、個人の努力次第です。しかし、上記のようなポイントを意識して練習すれば、独学でも十分にピアノを習得することができます。
習う場合と独学では成長スピードに差は出る?
ピアノを教室で習う場合と独学の場合では、成長スピードに差が出ることは一般的です。いくつかの理由がありますが、主に次の点が成長スピードに影響を与えます。
指導を受ける意識の違い
教室で習う場合、経験豊富な教師が正しい指導を行い、演奏技術や楽譜の読み方、表現方法などを体系的に教えてくれます。また、間違いがあればすぐに修正できるため、無駄な時間を省けます。フィードバックによって適切な改善が早く行えるので、成長が速いです。独学の場合は自分で教材や動画を見て学ぶため、正しい技術を身につけるのに時間がかかることがあります。間違った癖がついても気づかない可能性があり、その修正に時間がかかることもあるため、成長スピードが遅れる場合があります。
モチベーションと習慣
教室で習う場合は定期的にレッスンがあることで、自然と練習のリズムができ、モチベーションを保ちやすいです。また、先生の励ましや目標設定があることで、目に見える進歩を感じやすくなります。独学の場合だと自分で計画を立て、練習時間を確保する必要がありますが、継続が難しいこともあります。モチベーションが低下したときにサポートがないと、成長が遅れる可能性があります。
教材やカリキュラムの選択
教室で習うと、先生がその人のレベルや目標に合った教材を選んでくれるため、無駄なく効果的な練習が可能です。また、正しい順序で難易度を上げていくため、無理なくスムーズに成長できます。独学の場合は自分で教材を選ぶ必要があり、難易度が合わないものや順序が適切でないものを使ってしまう可能性があります。その結果、成長が遅れることもあります。
演奏機会と緊張感
教室では発表会や試験などのイベントがあることが多く、人前で演奏する機会が増えます。これによって、プレッシャーに強くなり、演奏力が向上しやすくなります。独学だと演奏機会が少なく、緊張感のある環境でのパフォーマンス経験が不足しがちです。これにより、実際の演奏での成長が遅れることがあります。
教室での学習はしっかりとしたカリキュラムの指導が受けられるので、一般的には成長スピードが速い傾向があります。一方、独学でも自己管理がしっかりでき、適切な教材や練習法を使えば成長することは可能ですが、時間がかかることが多いです。独学の場合も、オンラインのレッスンやコミュニティに参加するなどして、外部からの刺激を取り入れると、より効果的に学べるでしょう。
ピアノ独学におすすめ教本5選
現役ピアノ講師の私が実際にレッスンに使っているピアノ教本をご紹介します。独学にもおすすめの5冊です、をご紹介します。弾き方が解説されている教本から、指トレーニングの本、初心者向けの曲集などもご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
大人のためのピアノ悠々塾
音符が読めない、リズムの取り方がわからない、どの鍵盤にどの指を乗せたらよいのだろう…「ピアノ悠々塾」シリーズはそんな方々が楽しく学び、両手で弾けるようになるまでをサポートする独習書です。入門編からあり、ピアノが初めての方は入門編、少しできる方は基礎編から始めると良いかもしれません。
大人のバイエル
これからピアノを始める方はもちろんのこと、すでに初等の教則本を終了した方にも、これまでとは違った角度からピアノが学べます。実際に役立つピアノ演奏の技術が習得できるように応用曲にポピュラー音楽を加え、またコード・ネームの説明も掲載されました。少し音符が小さく高齢者の方には見づらいかもしれません。
はじめよう!ピアノでコード弾き
コードを覚えたい人はこちらの教本を始めましょう。コードの基本は全て解説されているので、最初はこの1冊だけで大丈夫です。練習曲にJPOPが収録されており、知っている曲で実践的に練習ができます。
バーナピアノテクニック
1曲が短いので短時間でも練習でき、1冊終わるのに半年かからないため、テンポよく進度を感じられます。曲が個性的で、タイトルとイラストからテクニックの狙いがわかる、楽しい作りになっています。また、ト音記号だけでなく、最初からヘ音記号も出てくるので、鍵盤理解のスピードも速いです。「バーナムが苦手・嫌い」という生徒さんには、いままで出会ったことがないです。みなさん楽しんで練習しながら上達していきます。何より適度な負荷で一冊やりきることができるので、達成感を得られます。
大人のハノン
ピアノの指のトレーニング教本として、プロのピアニストも愛用する「ハノン」の第1番から第20番までを素材として取り上げます。この20の練習曲といえば、右手左手の各5本の指の形、幅のまま弾ける単純なパターンを、延々と弾き続けるという単調な練習曲集です。しかし何事も基礎練習は大切です。指番号が丁寧に書いてあるので独学者にもやりやすいです。
今や、様々な教材があり迷ってしまうと思います。そんな時独学で始めるとなると、さらに迷ってしまう教材選び。ぜひ参考にしてみて下さいね。
まとめ
ピアノは独学で始めても十分上達します。その理由や、それに伴った事例を簡単にまとめてみます。
ピアノは大人になってから始めても大丈夫
ピアノは大人になってからでも十分に始めることができます。多くの人が「子どもの頃に始めないと遅いのでは?」と心配しますが、実際には大人にもいくつかの有利な点があります。それは、学習意欲と集中力や理解力の高さ、モチベーションが保てるなどの理由が大きいです。大人になってからでもピアノを始めることは十分に可能で、むしろ大人ならではの楽しみや成長が期待できます。
独学で習得する時のメリット、デメリット
ピアノを独学で習得する場合、いくつかのメリットがあります。独学は自分のペースで自由に学ぶことができるため、自由なペースとスケジュールが組めます。費用の節約できるのも大きなメリットです。デメリットは、独学ではどこから始めて、どの順序で学ぶべきか判断が難しいことがあります。教室や教師がいれば体系的に教えてもらえますが、独学では自分で情報を集めて正しい学習計画を立てる必要があります。これにより、時間や労力を無駄にする可能性があります。
習った場合、独学の場合の習得スピードの違い
習った場合、独学の場合の習得スピードの違いは出ます。教室で習う場合は、さまざまなサポートがあるため、習得スピードは速いです。特に初心者や中級者にとっては効果的かもしれません。独学の場合は、自由度が高い反面、技術の習得に時間がかかりやすく、自己判断での学習が効率を下げることもあるため、習得スピードは遅くなる傾向があります。
ピアノを独学で始められるる方は、参考にしてぜひ有意義なピアノライフを送って下さい。