リトミックとは、もともと学生(大人)のために作られた音楽教育法の1つです。
現在は子どもの能力を伸ばす教育方法としても知られ、多くのリトミック教育が取り入れられています。
幼児リトミックは、楽しく音楽と触れ合いながら、基本的な音楽能力を伸ばすとともに、身体的、感覚的、知的にも、これから受けるあらゆる教育を充分に吸収し、それらを足がかりに大きく育つために、子どもたちが個々に持っている「潜在的な基礎能力」の発達を促す教育法として注目されています。
リトミックと音楽
リトミックと音楽についてお伝えします。
リトミックの意味

音は目に見えないエネルギーの集まりです。
耳にしか聴こえませんがそこには意味やパワーが溢れているのです。
リトミックでは見えない音を体で表現します。
表現する時は広いスペースを使い、時間の経過とスペースのエネルギーを感じます。
これを繰り返し表現することで音楽を体の芯から理解することができます。
この目的を実現させるのがリトミックです。
リトミックの課題
リトミックは音楽教育法ですから、1つ1つに音を感じるという課題があります。
「リズム」「ビート」「音の高低」「ダイナミクス」「即時反応」「拍子」などを体で表現し理解します。
音楽と筋肉の関係
音楽は演奏、発声など実は体の筋肉を使って表現する活動です。
後述しますが、音楽はエネルギーでありそのエネルギーで筋肉を動かすことで音楽を体の芯から理解できます。
音と筋肉(動き)がシンクロした時のなんともいえない快感は人間の持っている能力の1つです。
リトミックが音楽に与える効果
リトミックは演奏活動の前に、「自分自身」が「音」になってみる活動です。
自身が体験した動きは、後の演奏に有効にはたらくことでしょう。
音楽は体験した思いが加わることで、豊かな表現ができるというわけですね。
リトミックがもたらす音楽への効果
「リトミック」ってお遊戯遊びかな?リズムゲーム?そんなイメージがあるかもしれません。
リトミックは体で音楽を感じる理に適った音楽教育法です。
子どもたちがリトミックでどんなことを感じ取っているかご説明します。
音楽の大きさ、広がりを体感している
音楽とはエネルギーの塊です。
音楽は目に見えませんが大きさ、広さ、ニュアンス、色合いまでも存在します。
リトミックではそれを感じ取るのです。
一見難しそうですが、人間の感覚とは素晴らしいもので、感覚を使ってそれらを理解しようとします。
難しさではなく、音楽と一致した時の心地よさすら感じます。
リズム感、ビート感が体で理解できる

ビートは人間の心臓の鼓動と同じです。
絶え間なく続くビート感を味わいながら、音楽を感じることが大切です。
リズムの裏にもリズムがありその動きや鼓動を体で感じることで理解が深まります、
人は体の芯で覚えたことを末端に伝えることは優しくできるものです。
リズム、ビート感を無意識の領域で覚えることができます。
音楽を聴き取れる聴覚の発達
乳幼児期の聴覚の発達はめざましく、この時期の音楽活動は人生に大きな影響があります。
リトミックは楽器を演奏する前のとても有効な音楽教育活動と言えます。
筋肉で覚えることの重要さ
人間には5つの感覚があります。
視覚、触覚、聴覚、味覚、嗅覚です。
この5つの感覚を使って人は物や、何かを認識しながら生きています。
そして実はもう1つ重要な感覚があります。
それが筋肉の感覚です。
例えば、「腕を大きく回して下さい」と言えば目を閉じた状態でもそれは出来ると思います。
これは筋肉が記憶した感覚を再現しています。
この感覚を身につけるのがリトミックです。
リトミックは音楽を身体の深くで理解し、音楽表現が体から湧き出るエネルギーと音のエネルギーの一致を行い理解していく教育法なんですね。
リトミックに相応しい、音楽、曲とは
次に、リトミックを行うときの相応しい音楽、曲を解説します。
リトミックに「相応しい」とは?
リトミックとは音楽を体で感じ取る手段です。つまりリトミックに相応しい音楽とはエネルギーを感じる曲です。
エネルギーとは大小さまざまですし、それは音量というわけではありません。
音の幅、飛躍、ビート、和声、音階、調性、リズムなど総合的に感じるものです。
それらを表現した曲、演奏が大切といえます。
即興演奏

リトミックには生演奏が不可欠です。
できたら音域の広い楽器であるピアノを使うと良いです。
リトミックでの演奏はできれば初心者ではなく中級者以上が好ましいです。
即興演奏が得意、演奏で表現するのが得意な方は有利かもしれません。
演奏は1人よがりなものではなく、はっきりわかりやすく体が動きたくなるパワーを感じる演奏を心がけましょう。
よく、「歩きましょう」のテーマでド、ソ、ド、ソと4分音符を刻む演奏がありますが、それでは途中で活動の推進力が失われてしまいます。
そんな時、3連符を入れたり付点のリズムを入れることで解消されます。
このように、演奏には一定の技術が必要です。
動きによる選曲
特に、幼児リトミックにおいて「知っている」何かになりきる動きは、音楽を知る良い機会です。
実際触れたり見たりした(触覚、視覚)ことを筋肉で再現するときに音楽を聴覚で聴きます。
同時に行うことで音のエネルギーを知ることになります。
つまり筋肉の動かし方と選曲、演奏を相応しいものにする必要があります。
リトミックに相応しい曲例
例えばの例ですが、曲目を上げてみます。
即時反応などの動き
- 森のくまさん
- さんぽ(「となりのトトロ」より)
- むすんでひらいて
- 勇気りんりん(「それいけ!アンパンマン」より)
リズム遊び
- 線路はつづくよどこまでも
- しあわせなら手をたたこう
- おにのパンツ
- やさいのうた
音の速遅・高低・強弱
- 大きな栗の木の下で
- アンパンマンたいそう(「それいけ!アンパンマン」より)
- 大きなたいこ
- 手をたたきましょう
リズム・フレーズ・パターン
- カエルの歌
- ぶんぶんぶん
- メリーさんのひつじ
- きらきらぼし
音楽教育が目的のリトミックですから、音楽演奏はとても重要なことがわかりました。
即興演奏が苦手な方も、既成の曲を使って体の動かし方を想像できる演奏に心がけたいですね。
音楽以外でも効果が出る
運動能力の向上
リトミックでは体を動かすことが多く、リズムに合わせて身体を動かすことによって運動能力が向上します。
特に、幼い子どもたちはリズムに合わせて手をたたんだり、足を踏んだりすることで基本的な運動能力を身につけることができます。
レッスン中にできないことがあっても、できている子の動作を見たり、一緒の空間で過ごすことで、ある時突然できるようになったりするので、大人も穏やかな気持ちで応援できるのがいい空間だと感じます。
コミュ二ケーション能力の向上

リトミックでは、グループで行うことも多く、友達と一緒に活動したり、コミュニケーションをとることをします。
このような共同作業は、コミュニケーション能力を向上させることにつながります。
初めは知らないお友達同士から始まりますから、恥ずかしい・・そんな気持ちもあるかもしれません。
しかし一緒にレッスンを過ごす中で自然と仲良くなり、一緒に音楽遊びをしたりして、気がついた時にはお友達と楽しく遊べるようになっていて、コミュニケーションが取れるようになる様子を見ることができます。
集中力の向上
リトミックでは、常に音を聴き取り、動きで表現します。
このような活動を続けることで、集中力を高めることができます。
音楽を聴いて判断するレッスン内容がとても多く、楽しみながら、音楽に耳を傾け自分で判断することを繰り返すうちに、集中力も自然と身についていきます。
音楽以外にも、身につけさせたい能力が育ちそうなリトミック。また楽しく身につくのも魅力的ですね。
まとめ

リトミックの活動で、音楽を深く理解することができます。
それは体に染みつき後の演奏活動で効果を発揮することでしょう。
人間が新たなものを知る、感じる時に必要な5つの感覚に加えて筋肉の感覚を使うことで体が表現豊かに動くようになります。
エネルギーが感じられる曲、演奏が相応しいと言えるでしょう。
また楽器の生演奏が望ましく、即興演奏をすることで都度の音を考えることが出来ます。
リトミックは音楽活動に良い効果があります。
また、筋肉動かし方を知ることで「運動能力の向上」友達との関係を結べる「コミュニケーション能力の向上」聴いて、考え、表現することを繰り返しするリトミックでは集中力が向上します。
音楽をされたいと思っている方、お子さんのさまざまな才能を伸ばしたいと思われている親御さんはリトミック教育を取り入れてみると良いですね!




