ピアノを習っているのに楽譜が読めない・・・その原因と読めるようになるトレーニング法を紹介。
ピアノを習っているのに、楽譜がすらすら読めるようにならない・・・こんなお子さんはいませんか?楽譜を読むことは非常に難しいことです。どれくらい難しいのか、読めない原因は?読めるようになるトレーニング方法などをご紹介していきます。
読譜が苦手ー涙
楽譜を読むのは難しい?
楽譜を読むことは多くの人にとって難しいと感じられることがあります。しかし、適切な方法と練習を通じて、誰でも楽譜を読むスキルを身につけることができます。楽譜を読むのが難しい理由には以下のような点があります。
視覚的な複雑さ
楽譜は多くの記号や音符で構成されており、初めて見ると圧倒されることがあります。
音楽理論の理解不足
音楽理論(例えば、リズム、拍子、音階、和音など)を理解していないと、楽譜を読むのが難しくなります。
リズムとテンポの把握
正確なリズムとテンポを保つことは難しく、特に複雑なリズムを読むのはとても難しいです。
指の使い方
ピアノの場合、どの指でどの音を弾くかを覚えるのが大変です。楽譜には指番号が記載されていますが、これを瞬時に読み取る練習が必要です。
練習不足
楽譜を読むスキルは、他のスキルと同様に練習が必要です。定期的に楽譜を読む練習をしないと、スキルが向上しません。
読譜は、新たな言語を習得するくらい難しいことです。つまり言語と一緒で。習得には習慣的に読むことが一番の近道だと思います。
楽譜を読むための脳の働き
楽譜を読む際には、脳の複数の部分が連携して働いています。以下に、主な脳の働きについて説明します。
視覚情報処理
後頭葉: 楽譜の音符や記号を視覚的に認識するために重要な役割を果たします。視覚情報は目から入り、後頭葉で処理されます。
音の識別と理解
側頭葉: 音のピッチやリズムを識別するのに役立ちます。音楽の理解や記憶もこの部分で行われます。
運動制御
運動野(前頭葉): 指の動きを制御します。楽譜を読みながらピアノを演奏するためには、視覚情報を運動に変換する必要があります。
小脳: 精密な運動制御とタイミングの調整に重要です。ピアノを弾くときの指の動きやリズムの正確さをサポートします。
記憶と学習
海馬: 楽譜の読み方や曲のパターンを記憶するために重要です。繰り返し練習することで、楽譜のパターンが記憶されます。
統合と協調
前頭前皮質: 視覚、聴覚、運動情報を統合し、計画や注意を司ります。楽譜を読みながらピアノを演奏するためには、これらの情報を統合して適切な行動を取る必要があります。
楽譜を読むことは、これらの複雑な脳の働きの協調を必要とします。継続的な練習により、これらのプロセスが自動化され、スムーズに楽譜を読むことができるようになります。
楽譜が読めるようになる効果的なトレーニング
この楽譜を読むことに関する効果的なトレーニング方法について説明します。
基本的な音符と記号の認識
五線譜の音符の位置を確認し、それぞれの音符がどの音を表しているかを覚えます。楽譜の場合、ト音記号とヘ音記号の位置を確認し、それぞれの音符の位置を覚えることが重要です。
音名を声に出して読む
楽譜を見ながら音名を声に出して読む練習を行います。例えば、ド、レ、ミ、ファ、ソと声に出して読むことで、視覚と聴覚の両方で音符を覚えやすくなります。
毎日、読譜をする
毎日、音を読む練習をしましょう。実際の楽譜でも良いですし、ワークなどを使っても良いでしょう。とにかく毎日音符を読むことです。
楽譜を見る癖をつける
ピアノを弾く場合、耳や鍵盤の位置で覚えて弾いてしまうことを避け、楽譜を見て弾くようにしましょう。どんな楽譜でもまず、弾く前に「音を読む」癖をつけましょう。
先日したように、読譜は新たな言語を習得するのと同じです。毎日習慣的に音符をよく癖をつけましょう。身についた読譜力は1生役に立ちます。
楽譜が読める大切さ
ピアノを習っているのに、音符が読めない原因は「耳」の良い生徒さんに多い”お悩み”だと思っています。「耳コピ」が得意になってしまって、楽譜を読むことが億劫になってしまうのが一番の原因です。しかし、楽譜が読めることには大きなメリットがあります。
音楽の自立
譜読みができないと、先生や親が楽譜にドレミを振ったり、指番号を振ったり…いつまでも、誰かに手伝ってもらわないと、楽譜を見て弾くことができません。一生ピアノを習い続けるのも限界があります。音楽の自立が出来るために今のレッスンがあるのだと思っています。
理解を深めるため
読譜力がつくと、音楽への理解が深まります。音の配列、リズムの仕組み、それが組み合わさる音楽を知ることで、楽曲への理解が深まります。理解が深まることで、演奏に良い影響を及ぼします。
音楽を楽しめる
先述したように、音楽の自立が可能になると、自身で好きなように音楽や楽器演奏を楽しむことができます。読譜ができるということは、音楽を1生楽しむための方法でもあります。
楽譜が読めることは音楽の自立のために重要です。初歩から疎かにせず、そのトレーニングは習慣的に必要です。
ピアノを習っているのに楽譜が読めない、その原因と読めるようになるトレーニング法についてのまとめ
ピアノを習っていても、楽譜が読めない理由と、原因をお話ししてきました。また、読めるようになるトレーニング方法もお伝えしてきました。ここで簡単にまとめてみます。
なぜ楽譜を読めないの
楽譜を読む事は、とても難しい作業であることは確かです。また「耳」の良い方は「耳コピ」が得意になってしまって、楽譜を読むことが億劫になってしまうのが一番の原因です。
読譜の難しさ
読譜には、脳を複雑に働かさなくてはなりません。読譜力は新しい言語を習得するほどの理解力が必要です。
楽譜が読めるようになるトレーニング方法
5-2でお話ししたように、読譜は言語の習得くらい難しい事です。最大のトレーニング方法としては、学習の習慣化が最も重要です。具体的には、弾く前に音符を読む癖をつける、声に出して音を読む、ワークなどを使って読み書きを習慣的に行うなどが有効的です。
いかがでしたか。読譜力はピアノを習っていると誰でもつくものではありません。弾く、と読む、書く、理解は言語の関係と一緒です。弾く、読む、書く(理解)を一体としてピアノ学習をすると良いでしょう。