習い事を辞める理由は伝えなくてはいけないの?習い事を辞める時の正しいマナー。

さまざまな可能性を広げてくれる習い事。楽しく長く続けてほしいと思うものですが、子どもが習い事を辞める時、先生にどう伝えたらいいか、ほかの保護者へのお礼はどうするのかなど悩みますよね。今回は習い事の退会にまつわる悩みやマナーについて解説します。口頭や電話、メールで連絡する時の例文も、ぜひ参考にしてみてください。習い事を「辞めたい」思った時や、子供が「辞めたい」と言ってきた時の親としてどう対応、どうしてら良いか悩んでしまう時、ぜひ参考にして下さい。

お子さんが習い事を辞めたいと言った時参考にしてみて下さい
習い事を「辞めたい」それは仕方ない
習い事を「辞めたい」と思うのは自然なことで、次のような理由が考えられます。
興味や目標の変化
最初は楽しくても、時間が経つにつれて興味が薄れたり、新しい目標や興味が見つかることがあります。これは成長の一環で、仕方のないことです。
負担が大きい
学業や仕事、他の予定との両立が難しくなり、精神的・体力的に負担を感じる場合があります。無理をするとストレスになるため、辞めることも選択肢です。


教室や指導方法が合わない
教室の雰囲気や指導者との相性が悪いと、続けるのが苦痛に感じることがあります。この場合、別の教室や指導者を探すのも良いでしょう。
経済的な事情
レッスン費用や関連する出費が大きな負担になり、続けられないケースもあります。この場合は、もっと負担の少ない方法を模索するのも一つの手です。
辞めることは決して悪いことではなく、新しいステップへの準備と考えると前向きになれます。
理由は伝えなくてはならない?
習い事をやめる理由を相手に伝える必要があるかどうかは、状況や関係性によりますが、以下に「本当の理由」を伝えるべきか検討するポイントを4つ挙げます。それぞれのケースに応じて対応することが大切です。
誠実なコミュニケーションが信頼関係を維持する
先生や指導者との信頼関係を大切にしたい場合、正直に伝えることは誠意を示す行動になります。曖昧な理由や嘘をつくと、後で関係がぎくしゃくする可能性があります。ぶんれいとしては「学業が忙しくなり、継続が難しいと感じています。」などが良いでしょう。
相手に配慮しつつも自己主張をする場面
やめる理由がレッスン内容や教え方への不満の場合、丁寧に伝えることで相手の改善に役立つ場合もあります。感情的にならず建設的に伝えることで、今後の受講者や相手に良い影響を与えることがあります。例としては「○○について少し難しく感じていましたが、自分には合わなかったようです。」というような言い方があるでしょう。
プライバシーを守る必要がある場合
個人的な事情や家族の問題など、詳細を話す必要がない場合もあります。この場合、あえて理由を曖昧にしても失礼にはなりません。「個人的な事情で」という表現が役立ちます。「家庭の事情で続けるのが難しくなりました。」と正直に伝えることも誠意がありますね。
相手の反応や状況に応じて柔軟に対応する
相手が感情的になる可能性がある場合は、波風を立てない言い方を選びます。本当の理由が相手を傷つける可能性がある場合、優しい言葉を選びつつ伝えるか、無理に詳しく言わない選択もあります。例えば、「今後、別の目標に向かって頑張りたいと思っています。」などが良いでしょう。


本当の理由を伝えるべきかは、誠意と配慮のバランスを考えて判断することが重要です。無理に詳細を伝える必要はなく、丁寧で誠実な態度を心がけることで、相手との良い関係を保つことができます。
習い事をやめる時のマナー
習い事を辞める時のマナーを4つあげます。これらに気をつけることでトラブルを避け、円滑に進められます。
事前に辞意を伝える
辞める予定の1か月前(最低でも2週間前)には、教室や担当の先生に直接相談する。電話や対面で連絡するのが基本です。「急なお願いで申し訳ありませんが…」と礼儀正しく切り出し、可能であれば辞める理由を簡潔に伝えます(家庭の事情や子どもの気持ちなど)。
書面で正式な連絡をする
多くの習い事では、退会届けや連絡書が必要です。教室の規約を確認し、必要な手続きや書類を整えます。提出する際は「今までの指導への感謝」を添えて伝え、対応に時間をいただくことを了承しましょう。
未払い費用や教材の返却を確認する
月謝の未払いがないか、また貸与されている道具や教材があれば返却の準備をします。契約内容や料金発生のタイミングを確認しましょう。事務的なことも最後まで誠意を持って対応し、金銭や物品の処理に抜けがないようにします。
最後のレッスンに参加し、感謝を伝える
最後のレッスンに参加させ、本人から先生や仲間に「ありがとうございました」と伝える機会を作ります。難しい場合は、親が代わりに挨拶をするのも大切です。感謝の気持ちを表す小さな手土産(菓子折りなど)を持参することも一般的です。相場は1,000~3,000円程度が無難です。


これらの手順とマナーを守ることで、先生や関係者に好印象を残し、子どもも気持ちよく次のステップに進むことができます。
良い終わらせ方をするコツ
習い事を辞める際に良い終わらせ方をすることで、指導者や仲間との関係を円満に保つことができます。そのための具体的なコツをお話しします。
早めに相談・連絡をする
急に辞めると相手に迷惑をかけたり、不信感を抱かせる可能性があります。早めに辞める意思を伝えることで、相手も準備ができます。辞めるタイミングは、次のレッスンや月謝の更新などの区切りを考慮して伝えましょう。1~2か月前に伝えると相手への配慮が伝わります。予め「○月いっぱいで辞めさせていただきたいと思います。」と伝えると配慮が伝わります。
感謝の気持ちを伝える
指導者や仲間への感謝を伝えることで、良い印象を残すことができます。これまでの経験をポジティブに振り返り、感謝の言葉を丁寧に伝えましょう。具体的な学びや楽しかったことを思い出し、短い手紙やメッセージを渡すのもおすすめです。「これまでご指導いただき、本当にありがとうございました。○○先生のおかげで自分に自信を持つことができました。」などと伝えるとお互いに感謝の気持ちが芽生えます。
後任や引き継ぎに配慮する
特にグループでの習い事や役割がある場合、自分が辞めることで負担をかけないように配慮すると、相手の心象が良くなります。自分の役割をスムーズに引き継げるよう、後任が必要な場合は紹介やサポートを出たり「これまでお手伝いさせていただいたことについて、引き継ぎが必要でしたらサポートさせていただきます。」などと声をかけると親切ですね。
最後の日を丁寧に過ごす
「終わりよければ全て良し」という言葉がありますが、辞める最終日が良い印象で終われば、後味の悪さを避けることができます。最後のレッスンや活動を全力で取り組み、感謝を改めて伝える場を設けましょう。最後の日に挨拶を忘れないようにし、無理のない範囲で小さな贈り物(お菓子や手書きのカードなど)を用意するのも良いでしょう。「本日が最後のレッスンとなりますが、皆さんと過ごした時間を大切に思っています。」などと言葉を送ることでも良いです。


習い事を辞める際は、早めの連絡、感謝の表現、配慮、そして最後の時間を丁寧に過ごすことが大切です。これらを心がけることで、気持ちよく新しい一歩を踏み出すことができます。
まとめ
習い事をやめる時、理由を伝えるのは負目に感じたり悩んでしまう人は多いと思います。
理由を伝えるか悩んでいる方の参考になれば良いです。
習い事を「辞める」ことは仕方ない
習い事を「辞める」ことは、興味の変化や生活の状況によるもので、誰にでも起こりうる自然なことです。無理に続けるよりも、自分の気持ちや状況を優先して、新しい選択をすることが大切です。「辞める」は終わりではなく、次のステップへの準備です。
理由は伝えなくてはならないのか
習い事を辞める理由を必ず伝えなければならないわけではありませんが、信頼関係を保つためには、相手に配慮した形で簡潔に伝えることが望ましいです。個人的な事情であれば「家庭の事情」や「忙しくなった」など柔らかい表現で問題ありません。
習い事をやめる時のマナー
習い事をやめるときのマナーとして、まずは早めに辞める意思を伝えましょう。感謝の気持ちを言葉にして、これまでお世話になった先生や関係者への礼儀を忘れないことが大切です。また、未払いの費用や必要な手続きを確認しておくと、スムーズに辞められます。


習い事を辞めることは、理由によりますが必ずその時はきます。気持ち良い終わらせ方をすることは、何よりその後のステップアップにも繋がります。