ピアノ教室 何歳からピアノって何歳から習うべき?現役ピアノ講師が、年齢別のピアノレッスンを徹底解説。
お子さんの習い事のなかでも、人気の「ピアノ」。早期の音楽教育は耳の発達や脳発達に良いと言われています。実際には何歳ぐらいから対応してもらえるのか、どんなレッスンをするのかなど、早期からピアノを習わせたいとお考えの方はぜひ参考にしてくださいね。
ピアノ教室の受け入れ年齢の比較
今やピアノ(音楽教育)の早期化が進み、低年齢からレッスンを受け入れる教室も以前よ り増えてきたように思えます。ピアノを習う年齢の平均、また各教室の受け入れ年齢をま とめてみました。
ピアノを習い始める平均年齢
ピアノを始める年齢の平均は5歳くらいです。最近ではやはり低年齢化が進んでいる のか3歳くらいのお子さんが始めることが多く感じます。また中には1歳、2歳から ピアノレッスン始めているお子さんも実際にいます。
大手音楽教室の場
大手音楽教室の受け入れ年齢は規約でしっかり決まっているようです。
ヤマハ→3歳から、カワイ→4歳から また、乳幼児のための独自のカリキュラムもあります。気になる教室があればH Pな どですぐに調べることが出来ます。
個人音楽教室の場合
個人音楽教室の場合、指導する講師の考え方、指導力で受け入れるか否かを判断して いる事が多いようです。個々の講師の考え方は様々ですが、ピアノは運動機能が発達 してから(ピアノを弾く活動がメインのため)と考える先生は多く上記の平均年齢く らいから受け入れる教室が多い気がします。しかし、中には早期教育のメリットを活 かし乳幼児に特化したレッスンカリキュラムを考え指導している個人音楽教室もあり ます。
リトミック教室の場合
ピアノレッスンではありませんが耳の発達が目覚ましい0歳から受け入れてくれるの
はリトミック教室です。リトリミック教室は親子で楽しく音楽の素地を育むことが 出来ます。リトミック教室とピアノ教室を同時に開講している教室も多く、リトミ ックレッスンから始めてみるのも良いかもしれません。
ピアノレッスンを始める年齢は受け入れてくれる音楽教室の存在も重要なんですね。
実際のレッスン内容
では、実際に年齢別にどんなレッスン内容なのでしょうか。参考にしてみてください。
0歳児
今やピアノ(音楽教育)の早期化が進み、低年齢からレッスンを受け入れる教室も以前よ り増えてきたように思えます。ピアノを習う年齢の平均、また各教室の受け入れ年齢をま とめてみました。
年齢的に鍵盤に触れることではなく、聴いて体を揺するなどリトミック的要素がほ とんどです。保護者の付き添いのもと、講師の演奏に合わせ、握ることができる楽 器(卵マラカスなど)を音に合わせ鳴らしたりします。音感教育の1歩です。
1歳児
歩けるようになると、もっと体で音楽を感じるリトミック要素を取り入れ音楽を学 びます。また、保護者や講師の膝に座り鍵盤を叩いたりクラッシュトーンを鳴らし たりしてピアノという楽器を意識します。デスクベルを鳴らして音階を演奏する事 を楽しみます。
2歳児
リトミック要素に加え、鍵盤の位置の認識などをカードや様々な教材を使って覚え ていきます。ピアノでは1人で座ることができれば座り、クラッシュトーンだった ものが指を使って鍵盤を押したりできる事を目指します。
3歳児
教材(楽譜)を使い、音符の理解を深めます。ピアノでは5指を意識し正しいフォ ームで鍵盤を押せるよう講師と一緒に行います。この頃になると30分ピアノの前 に座ってレッスンを受けることができるお子さんも出てきます、しかし、まだまだ 集中力は続かず、体をうごかすリトミック要素は、楽しいレッスンには必須です。
4歳児
この頃になると、楽譜を見てピアノの鍵盤を弾いていけるよになります。読譜は難 しく、時間がかかりますがピアノ演奏は次第に指も動くようになり曲が演奏できる ようになってきます。
ピアノはお子さんにとってとても難しい楽器です。根気よく何度も何度も繰り返す うちに、年齢と共に上達が見えてきます。
乳幼児レッスンの実態
上述ではピアノの年齢別レッスン内容を解説しました。ではそのレッスンの実際の様子は どのような感じなのでしょうか。
レッスンでの注意点
小さなお子さんはとくに機嫌が良い、悪いでレッスンが左右されることもしばしば。 眠い、お腹がすいた、具合が悪くなる前触れ・・・などレッスンが必ずしも円滑に進 まないこともあります。そんな時、カリキュラムだから!と無理にレッスンを続けて もお子さんにもママにも負担になることもあります。レッスンでは機転のきく講師に よってお子さんの機嫌を保てたり、負担にならないレッスンが行えます。乳幼児を得 意とする講師が望ましいですね。
保護者の理解
年齢に応じてやれることは体の成長の関係上、だいたい決まっています。したがって 無理にそれ以上を求めたり、せかしたりすることはお子さんに負担をかけてしまうだ けです。年齢相応のレッスンを受け入れることで、定着し確実に成長していきます。
お子さんのレッスンがうまくいかなかったからといって落ち込むことはなく、前向きに捉えることが大切です。
楽しんでレッスンすることの大切さ
お子さんにとって、ピアノ教室は楽しい場所、先生は楽しいことを教えてくれる、そ んな存在にならなくてはなりません。無理をして嫌々通うと、かえってピアノや音楽 を嫌なものにしてしまいます。保護者もリラックスしてお子さんと一緒に楽しく通っ ていただきたいです。
小さなお子さんにとって、習い事をコンスタントに通うには難しい場面もあります。しか しそんな時も前向きに捉え、楽しんで通うことができる保護者の存在は大きいものです。
乳幼児レッスンを受け入れている音楽教室
では低年齢のお子さんを実際ピアノ教室に通わせたいと思った時、どんな教室が良いか調 べるときの参考になるようまとめてみました。
レッスンカリキュラムは確立しているか
低年齢のお子さんのレッスンカリキュラムはあるかどうか、どのような教材を使って いるのかが鍵です。3-1でもお話ししたように、小さなお子さんのレッスンは集中力 の問題からかなり多くのネタが必要です。乳幼児に特化した引き出しをたくさん持っ ているベテラン先生はかなり安心できます。
同年代の生徒はいるかどうか、レッスン経験はある講師かどうか
低年齢のお子さんレッスン経験はあるか、実際同年代が通われているかどうか調べま しょう。経験が0ですと、少し心配な気がします。
乳幼児のピアノレッスンの月謝平均
乳幼児だからといって、月謝が割高になることはあまりないようです。しかし、小さ なお子さんのうちはレッスン回数が少なかったり(体力の負担にならないよう)する 事があり、回数の割には割高な月謝もあるかもしれません。また、小さいうちは教本 (楽譜)もまだ使うことがないので教本代もかからないことが多いです。
小さなお子さんのピアノレッスンはピアノ指導のほかに、お子さんへの対応の手際さや、 レッスンネタ、カリキュラムが豊富な先生が有利であること重要です。調べる際、講師の 経歴、指導歴、教室の売りなどを調べると、良い教室が見つかるかもしれません。
ピアノ教室は何歳から習うべか、まとめ
ピアノをお子さんに習わせたいと思ったとき、その時期はいつが良いのか悩みますよね。
ピアノを習う平均年齢と早期音楽教育
ピアノを習う平均年齢は5歳くらいです。しかし、早期音楽教育化が進み3歳くらい で始めるお子さんが増えています。中には1歳、2歳でピアノを習われるお子さん も。聴覚と脳の発達の関係で音楽の早期教育は有効であることがわかっています。
音楽教室の受け入れ態勢の実態
4-1、4-2でお話したように、小さなお子さんのレッスンは大変な部分も含まれま す。したがって、「5歳以下の生徒はお受けできない」などと初めから規約がある教 室も少なくありません。「しっかりとした指で弾けなければ意味がない」「お話を聞 けるようになってから」という教室もあるようです。それぞれの教室のレッスンへの 考え方がある中で、低年齢を受け入れる教室は少ないかもしれません。
保護者の理解
年齢の成長段階を理解し、お子さんに無理をさせない事、成長を楽しめる事が大切に なってきます。低年齢の時代は1生の中の一瞬に過ぎません。その一瞬を味わうよう に楽しんで過ごして欲しいです。
いかがでしたか。小さなお子さんにピアノを習わせたいと思った時の参考にしてみてくだ さいね。