子供が習い事を辞める時、気をつける事と親が取るべき行動とは

子どものさまざまな可能性を広げてくれる習い事。親としては、楽しく長く続けてほしい と思うものですが、子どもが、習い事を「辞めたい」と言ってきた時、親としてどう対応 したら良いか悩んでしまいますよね。この記事では、子どもが習い事を「辞めたい」と言 ってきた時、気をつける事と親が実際取るべき具体例をお話ししていきます。

子供が習い事に行きたくない、その本当の心理

子供が習い事に行きたくないと感じる理由はいくつか考えられます。以下にその心理的な 要因をあげてみます。

興味の欠如

子供がその習い事に対して興味や関心を持っていない場合、楽しさを感じられず行きた くないと思うことがあります。

ストレスやプレッシャー

習い事が難しかったり、競争が激しかったりすると、ストレスやプレッシャーを感じて 行きたくないと感じることがあります。疲れ 学校や他の活動で疲れている場合、追加の習い事に行くエネルギーがないと感じること があります。

人間関係の問題

習い事の先生や他の子供たちとの人間関係がうまくいかない場合、それが理由で行きた くないと思うことがあります。

自己肯定感の低下

習い事でうまくいかない経験が続くと、自信を失い、行くことに対してネガティブな感 情を持つことがあります。

時間の管理

自分の自由な時間が少なくなり、他の遊びや休息の時間が取れないと感じると、行きた くないと感じることがあります。

これらの理由を理解し、子供としっかりと話し合い、共感することが重要です。また、子 供が本当に興味を持てる習い事を見つけるためのサポートや、無理のないスケジュールを 組むことも大切です。時には、習い事を一時的に休ませて様子を見ることも一つの方法で す。

まずは子供してあげたい、親の対応

子供が習い事に行きたくないと言った場合、親としてはどのような対応が良いのか解説し ます。

話を聞く

まず、子供の気持ちをしっかりと聞きましょう。なぜ行きたくないのか、その理由を理 解することが大切です。ここでは共感を示し、子供が自分の気持ちを表現しやすいよう に促すことが重要です。

共感する

子供の気持ちに共感し、理解を示します。例えば、「新しい環境は緊張するよね」や「疲れているときに習い事に行くのは大変だよね」といった言葉をかけると良いでしょう。

原因を探る

具体的な問題がある場合(例えば、他の子供とのトラブルや、習い事の内容が難しすぎるなど)、その原因を一緒に探し、解決策を見つけるよう努めます。

選択肢を提供する

もし、他に興味のある習い事がある場合、それを試してみるのも良いでしょう。また、 休息の時間を取ることも一つの選択肢です。

ポジティブな面を強調する

習い事に行くことで得られるポジティブな面(新しい友達ができる、スキルが上達する など)を伝え、子供のモチベーションを高めるようにします。

柔軟な対応

一度休む、スケジュールを調整する、頻度を減らすなど、柔軟な対応も考慮します。無 理に続けさせるよりも、子供のペースに合わせることが重要です。

子供の気持ちを尊重し、無理強いしないことが大切です。親として子供の成長と幸福を最 優先に考え、適切なサポートを提供するよう心がけましょう。

習い事を辞めるとき、親が気をつけなければいけな いこと

習い事を辞める際、親が気をつけるべきポイントを4つ挙げます。お子さんの成長や感情 を尊重しつつ、適切に対応することが大切です。

子どもの気持ちを尊重する

習い事を辞めたい理由をじっくり聞き、子どもの感情や意見を受け入れることが重要で す。「ただの気まぐれか」「本当にやりたいことが他にあるのか」を見極め、感情に寄り 添う姿勢を示しましょう。

辞める理由を整理する

辞めることが必要な場合(スケジュールの過密化や健康問題など)や、改善できる点(環 境の変更やサポート強化)がないかを確認します。例えば「先生との相性」「時間が足り ない」などの理由であれば、他の選択肢を提案することも可能です。

辞めるタイミングを配慮する

学期やクラスの区切りを意識し、無理のないタイミングで辞めるように調整します。直前 の辞め方は、教室や他の生徒に迷惑がかかることもあるため、できるだけ余裕を持って辞 意を伝えます。

感謝の気持ちを伝える

先生や関係者に「これまでのご指導に感謝しています」と丁寧にお礼を伝えることが大切 です。子どもにも、辞める理由がどうであれ「学んだこと」を振り返らせ、感謝する心を 育む良い機会にしましょう。

これらのポイントを意識しながら対応することで、お子さんにとっても良い経験として次 に進むためのきっかけにできます。

親が取るべき具体的行動とは

習い事を辞める際に、親が具体的に行うべき行動を4つあげます。これらに気をつけるこ とでトラブルを避け、円滑に進められます。

事前に辞意を伝える

辞める予定の1か月前(最低でも2週間前)には、教室や担当の先生に直接相談する。電話や対面で連絡するのが基本です。「急なお願いで申し訳ありませんが…」と礼儀正しく 切り出し、可能であれば辞める理由を簡潔に伝えます(家庭の事情や子どもの気持ちな ど)。

書面で正式な連絡をする

多くの習い事では、退会届けや連絡書が必要です。教室の規約を確認し、必要な手続きや 書類を整えます。提出する際は「今までの指導への感謝」を添えて伝え、対応に時間をい ただくことを了承しましょう。

未払い費用や教材の返却を確認する

月謝の未払いがないか、また貸与されている道具や教材があれば返却の準備をします。契 約内容や料金発生のタイミングを確認しましょう。事務的なことも最後まで誠意を持って 対応し、金銭や物品の処理に抜けがないようにします。

最後のレッスンに参加し、感謝を伝える

最後のレッスンに参加させ、本人から先生や仲間に「ありがとうございました」と伝える 機会を作ります。難しい場合は、親が代わりに挨拶をするのも大切です。感謝の気持ちを 表す小さな手土産(菓子折りなど)を持参することも一般的です。相場は1,000~3,000 円程度が無難です。

これらの手順とマナーを守ることで、先生や関係者に好印象を残し、子どもも気持ちよく 次のステップに進むことができます。

まとめ

子供が習い事を辞めることになった時の親の対応をお話ししてきました。簡単にまとめて みます。

習い事を「辞めたい」その本当の心理

子供が習い事を「辞めたい」と言うときには、さまざまな理由が考えられます。例えば、 思っていたほど楽しくなかったり、上手くできないことで自信を失ったりすることがあり ます。また、学校や他の予定と重なって負担を感じている場合や、新しい興味が湧いてそ ちらに時間を使いたいと感じていることもあります。こうした背景には、子供なりの本音 や成長があるので、親としてはその気持ちに耳を傾けて理解することが大切です。

まずは子供にする親の対応

子供が「習い事を辞めたい」と言ったとき、まずは感情的にならずに子供の話をじっくり 聞くことが大切です。「なぜ辞めたいの?」と優しく問いかけ、理由を聞いて共感を示し ましょう。ただし、すぐに辞める決断をせず、改善できることがないか一緒に考える姿勢 を持つことがポイントです。子供の気持ちを尊重しつつ、冷静に対応することで、適切な 判断がしやすくなります。

親が取るべき具体的行動とは

習い事を辞める際、親が守るべきマナーとして、まず先生や関係者に直接辞意を伝え、こ れまでの指導に感謝の気持ちを表すことが大切です。辞める理由は簡潔に説明し、可能な 限り余裕を持って(1か月前など)連絡を入れるようにします。また、未払いの月謝や借 りている教材の返却なども忘れずに行い、最後のレッスンでお礼の挨拶をすることで、気 持ちよく終わらせることができます。

子供が習い事を辞める、理由によりますが必ずその時はきます。その時、親として気持ち 良い終わらせ方をすることは、何より子供のその後のステップアップにも繋がります。