効率が良いピアノの基礎練習とは?上達するポイントを解説

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ピアノの基礎練習は、技術の向上、音楽理論の理解、リズム感の向上、譜読み能力の向上、演奏の自信を養うために不可欠です。基礎をしっかりと固めることで、より高度な演奏技術を習得し、音楽の表現力を高めることができます。ではそんな基礎練習の方法があるのか、効率良く上達する基礎練習をご紹介します。

平田先生

効率の良い練習法で、上達に近道をしましょう!

タップできる目次

基礎練習とは

ピアノの基礎練習は、技術を向上させ、演奏の基盤を固めるために非常に重要です。効果 的な基礎練習の方法と具体的な例をあげてみます。

指の独立性と強化

ハノン練習曲を使用するのが一般的です。特に「ピアノの技法の基礎練習」は、指の 独立性、スピード、力を強化するのに適しています。少ない時間で構いませんから毎 日練習しましょう。

スケールとアルペジオ

全てのメジャーとマイナースケール、およびアルペジオを練習することが重要です。 これにより、指使いや音階のパターンに慣れることができます。半音ずつ上がってい くスケール(クロマティックスケール)で、指使いを確認しながら練習します。すべ てのキーでのスケールを、両手で同時に練習します。ゆっくりから始めて下さい。指 遣いも含み、最初は慣れませんので片手ずつの練習から始めても良いです。また各キ ーのアルペジオを練習することもスムーズな運指に役立ちます。

リズム練習

メトロノームを使用して、一定のテンポで演奏する練習をします。これにより、タイ ミングとリズム感を養います。シンプルなリズムパターン(4分音符、8分音符、16 分音符など)でまずは基本的なリズムパターンを練習します。徐々に複雑なリズムパ ターンやシンコペーション、異なる拍子記号(例えば、3/4、6/8)でのリズムパタ ーンを練習します。

ハーモニーとコード練習

コード進行やハーモニーを理解することも重要です。基本的なコードから始めて、複 雑なコード進行に進みます。各調性のカデンツ(終止)はハノン練習曲にありますの で、スケールと共に練習すると良いでしょう。

これらの基礎練習を取り入れることで、ピアノ演奏の技術が着実に向上します。

基礎練習のコツ

ピアノの基礎練習を効果的に行うためのコツは、練習の質と効率を高めるために重要で す。いくつかの具体的なコツを紹介します。

定期的な練習

毎日の練習を習慣化する事がとても大切です。少なくとも30分、可能なら1時間以上の 練習ができたら理想です。とにかく定期的な練習が上達の鍵です。

ゆっくりから始める

最初はゆっくりとしたテンポで練習し、指の動きを確認します。正確な演奏ができるよ うになったら徐々に速度を上げます。テンポの維持にメトロノームを使用すると、拍感 とタイミングの正確さが養えます。一定のテンポで正しく演奏することの練習は基礎練 習に必要です。

指使いを意識する

正しい指使いの習慣は効率的で無駄のない演奏をするスキルに必要です。悪い癖がつか ないよう、常に正しい指使いを守って弾きましょう。

目標を設定する


練習に具体的な目標を設定しましょう。短期的な目標(例: 1週間で1曲の特定部分を マスターする)と長期的な目標(例: 3ヶ月で特定の技術を習得する)を立てそこに向 けて必要な基礎練習をしていきます。目標を決めることで基礎練習の意味も明確にな ります。弾きたい曲を決め、その目標に向けて基礎練習をすることはモチベーション の維持にもつながります。

これらのコツを実践することで、ピアノの基礎練習の効果を最大限に引き出し、効率よく 技術を向上させることができます。

ピアノの基礎練習はいつまで必要?

ピアノの基礎練習は、初心者から上級者まで、すべての段階で継続する必要があります。 その理由を解説します。ピアノ演奏において基礎練習を続けることの重要性がわかりま す。

技術の維持と向上

基礎練習をすると、指の独立性や正確さ、速さを維持する事ができます。またさらな る向上を目指すためにも必要です。これは上級者でも、定期的な基礎練習を行わない と技術が鈍ってしまうことがあります。

新しい技術の習得

基礎練習は、新しい技術や高度なテクニックを習得するための基盤を維持できます。上 達するにつれて、より複雑な技術に挑戦する際にも基礎練習は役立ちます。基礎練習は やめる事なく続けることが重要で、それは常に技術の向上、維持につながっています。

フォームの確認と修正

継続的に基礎練習をすることによって、自分のフォームや姿勢、指使いを再確認し、 必要に応じて修正することができます。悪い癖がつくのを防ぎ、長期的な技術向上に 役立ちます。

柔軟性と耐久力の向上

基礎練習は、手や指の柔軟性や耐久力を維持することに有効です。これにより、長時 間の演奏や難しい曲に挑戦する際のパフォーマンスが向上します。

ピアノの基礎練習は、演奏技術の維持・向上、新しい技術の習得、フォームの確認と修 正、柔軟性と耐久力の向上において重要な役割を果たします。したがって、ピアノの学習 や演奏を続ける限り、基礎練習は常に必要であり、効果的に取り入れていくことが大切で す。

基礎練習の継続的な取り入れ方

ピアノの基礎練習を継続的に取り入れるためには、計画性とバランスが重要です。以下の 方法を参考にして、効果的に基礎練習を日常の練習に組み込んでください。

練習スケジュールを作成する

毎日の練習時間を決め、その中に基礎練習の時間を確保するなど、日常のルーティンに 組み込む事が大切です。基礎練習はピアノの練習の最初の15分間を充てるなどすると 良いでしょう。練習の全体時間を例えば1時間とした場合、そのうちの20~30%を基 礎練習に充て、残りを曲の練習や新しい技術の習得に使います。

多様な練習メニューを取り入れる

スケール練習→すべてのメジャーとマイナースケールを、異なるリズムやテンポで練習 します。

アルペジオ練習→各キーのアルペジオを異なる指使いで練習します。 ハノン練習曲→指の独立性やスピードを養うために、ハノンの練習曲を日替わりで練習 します。

リズム練習→メトロノームを使って、さまざまなリズムパターンを練習します。 4-3自分の進捗を記録する

練習日記をつけるなどして日々の練習内容を記録するとわかりやすいでしょう。これに より、どれだけ成長しているかを確認し、モチベーションを保つことができます。また 録音するなどして、定期的に自分の演奏を録音し聴き確認する事で客観的に自分の進捗 を確認します。

指導を受ける

ピアノの先生から定期的に指導を受けることで、自分の練習方法や進捗を確認し、改善 点を見つけることができます。また、その時の的確な練習方法を教えてもらうことがで きます。

基礎練習を継続的に取り入れるためには、計画的な練習スケジュールの作成、目標設定、 進捗の記録、多様な練習メニューの実施、そしてバランスの取れた練習が重要です。これ らのコツを実践することで、効果的に基礎練習を続け、ピアノの技術を着実に向上させる ことができます。

ピアノの効率の良い基礎練習とは?まとめ

基礎練習の種類とコツ

ピアノの基礎練習とは指の独立、スケールの習得、リズム、コード進行の実施などがあ ります。効率的に行うためには、計画的な練習スケジュールの作成、メトロノームの活 用、正確な指使い、部分練習、多様な練習メニューの実施、目標設定、自分の進捗の記 録、そして楽しむことが重要です。これらのポイントを実践することで、練習の効果を 最大限に引き出し、技術の向上を実現できます。

基礎練習はいつまで必要?

基礎練習に終わりはありません。ピアノ演奏の向上のために常に必要な練習であり、ま た技術の向上、維持には有効です。基礎練習をする事はピアノ演奏向上のための近道で もあります。

基礎練習の効率の良い取り入れ方

習慣化する事が大切です。日々のピアノ練習の前に組み込んだり、日常のルーティーン に取り入れることで継続的に行う事ができます。

一見、地味な基礎練習ですが、基礎練習の効果は絶大です。ピアノ演奏のさらなる向上を 目指すためには、日々の基礎練習が役に立ちます。基礎練習をする自分を信じ、ピアノ演 奏向上を目指して下さい。

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この記事を監修した専門家

平田みどりのアバター 平田みどり 絶対音感が身に付くピアノレッスン講師

ピアノ・リトミック教室HappyMusicのオーナー講師。4歳からピアノを始め、現役奏者の頃は年に100回近くのピアノ演奏、楽器店のミニコンサートへの出演などを行っておりました。
現在は千葉県柏市・我孫子市にあるHappy musicのオーナー講師として、リトミック、ピアノ講師として活動中。
幼稚園教諭免許・保育士免許・日本ジャックダルクローズ協会会員・リトミック認定講師資格・ベビーリズムマッサージ資格・ヤマハ指導グレード資格取得。

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