幼稚園の先生に必要なピアノスキルは?元幼稚園教諭、現役ピアノ講師が徹底解説。

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幼稚園の先生になりたいけどピアノに自信がない…こんな方、いらっしゃいませんか?幼稚園の先生といえばピアノがうまくないといけないというイメージがありますよね。子どものときにピアノを習ったことがある人ならなんてことありませんが、そうでない人にとってはなかなか大変な事です。今回は、実際に保育士に求められるピアノスキルと、苦手でもすぐ上手になる、とっておきの練習方法を紹介します。

平田先生

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幼稚園の先生になるための基本的なピアノテクニックとは?

    幼稚園の先生に求められるピアノスキルは、専門的な演奏技術というよりも、子どもたちと一緒に楽しく音楽活動を行うための基本的なスキルが中心です。以下に具体的なスキルとその重要性について説明します。

    簡単な曲の伴奏

    子どもたちと歌うための簡単な童謡や季節の歌の伴奏ができること。コード進行や簡単なメロディの伴奏ができることが望ましいです。

    リズム感

    子どもたちが歌いやすいように、適切なテンポとリズムで演奏できること。リズム遊びやダンスの伴奏にも役立ちます。

    音楽に合わせた動き

    子どもたちが自然に体を動かせるように、曲の雰囲気に合わせた演奏ができること。ゆっくりした曲やアップテンポな曲など、バリエーション豊かな演奏が求められます。

    基本的な音楽理論

    簡単なコード進行や楽譜の読み方を理解していること。これにより、曲のアレンジや即興演奏がスムーズになります。

    ピアノスキルは、幼稚園の先生にとって非常に重要なツールです。子どもたちとの楽しい時間を作り出すために、ぜひ積極的に学んでいきましょう。

    実際の現場で求められるスキル

    実際の現場ではどのようなピアノスキルが必要なんでしょうか。具体的に解説していきます。

    実践的であること

    ピアノ演奏は子供のためにします。つまり子供に見られている状態で弾くわけです。堂々と演奏が実践的でなければなりません。演奏だけに集中せず、子供と歌うこと、リードすることも考えなくてはならないのです。

    即興性

    決められた演奏が実行できればようですが、子供が相手だとそうはいかないことがよくあります。臨機応変に対応できる即興演奏能力も現場では大切なスキルです。

    バイエル以上の曲を弾くこともある

    幼稚園の先生のピアノスキルは、よく教本の「バイエル」終了程度と言われていますが、実際の現場では、行事にとって高度な曲を演奏しなくてならないことがあります。お楽しみ会などに、流行りのポップスなどを使用する園も増え、難しく感じる場合もあるかもしれません。

    子供が主体の演奏であること

    2-1でお話しましたように、ピアノ演奏は子供のためにあります。自分よがりな演奏や、間違えたから弾き直すような自分勝手な演奏ではいけません。子供が歌いやすいように、子供がわかりやすいようにを考え、ピアノを弾く必要があります。

    現場で求められるスキルは、子供ファーストなピアノスキルでしたね。つまり余裕を持ったピアノ演奏能力が必要です。このことを踏まえ、ピアノスキルを上達させると良いでしょう。

    ピアノを上達させる練習法方

    実践的な、かつ効率のよいピアノ練習方法をお話しします。ぜひやってみて下さい。

    音名がふってある楽譜を使う

    楽譜を読むのが苦手な方にとっては、音符を理解するだけでもひと苦労ですよね。そんなときには、あらかじめ音名書き込む、市販されている音名付きの楽譜を選ぶと良いでしょう。単純なことですが、これだけでもピアノを弾くことに対する抵抗感はずいぶん軽くなります。そして、音名で何度もくり返し歌ってみましょう。

    コードを覚える

    コード(和音)とは、複数の音を同時に鳴らして作る音の組み合わせで、主に3つ以上の音から構成されます。コードはメロディを支える伴奏として使われ、音楽に豊かさと深みを加える効果があります。このコードの仕組みを習得することで、伴奏付けがとても楽になります。音符1つ1つを読むのが苦手な方は特に、コードを覚えた方が、実践的な伴奏ができるようになります。

    苦手な部分を何度も練習する

    ピアノの練習をしていると、自分がいつも間違えてしまう苦手な箇所があると思います。それは、手の動かし方(運指)が難しい、音符がたくさんあり弾きにくいなど。ピアノが上手な人と、苦手な人の差はこの時の部分練習でつきます。ピアノが上手な人ほど、この苦手な部分を何度も練習します。苦手な部分は、他の曲でも共通することがあり、次第に苦手部分は克服されていきます。

    左手を弾いて、歌を歌いながら練習する

    右手と左手とで同時に違う動きをさせるピアノ演奏。これはとても難しい作業です。初心者が最初から両手で弾くのはとてもハードルが高いので、まずは片手ずつの練習から始めましょう。ポイントは左手の練習時、メロディーを口で歌って弾いてみることです。もし、実践の時、戸惑ってしまってもメロデディーは歌い、左手の伴奏を止めずに行えば、子供達は歌を止めずに続けることができます。そのためにも、このような練習をしっかりするようにしましょう。

    ポイントは、最短で負担なく止まらない演奏に徹底できるかです。実際の現場で役に立つよう、いつも子供が目の前にいると思って練習するのも良いでしょう。

    幼稚園の先生のピアノスキルの重要性

    幼稚園の先生がなぜピアノスキルが必要なのでしょうか。ピアノの重要性をお話しします。

    子どもたちの興味を引く

    ピアノの演奏を通じて、子どもたちの注意を引き、集中力を高めることができます。

    音楽活動の充実

    歌やダンス、リズム遊びなど、音楽活動の幅を広げることで、子どもたちの情操教育に貢献します。

    行事やイベントの盛り上げ

    発表会やお遊戯会、季節のイベントでの演奏は、行事を華やかにし、子どもたちや保護者にとって思い出深いものとなります。

    保育の一環としての音楽教育

    音楽を通じて、子どもたちの表現力や協調性を育むことができます。また、音楽活動は日常の保育の中でリズム感や音感を自然に身につけさせる効果もあります。

    保育は音楽と共にあると言っても過言ではありません。子供の成長に欠かせない音楽の影響を担う幼稚園の先生のピアノスキルはとても大切な役割です。

    幼稚園の先生に必要なピアノスキルは?のまとめ

    幼稚園の先生のピアノスキルについてお話ししてきました。簡単にまとめてみます。

    どのくらいのピアノスキルが必要?

    幼稚園の先生に求められるピアノスキルは、専門的な演奏技術というよりも、子どもたちと一緒に楽しく音楽活動を行うための基本的なスキルが中心です。実践的であること、即興技術、時には難易度の高い曲を弾くこともあります。

    ピアノを上達させる練習方法

    現場を意識した練習をしましょう。苦手な部分を何度も練習したり、曲を止まらずに弾く練習、コード奏、演奏と一緒に歌を歌う練習も有効的です。

    保育現場でのピアノスキルの重要性

    保育は音楽と共にあります。子供にとって音楽はかけがえのない楽しみです。そのサポートをする幼稚園の先生。ピアニストのような演奏ではなくて良いのです。子供が伸び伸び楽しく音楽を楽しめるための演奏技術を身につけることが大切です。

    幼稚園の先生に必要なピアノスキルは、子供の成長のために必要な技術です。子供たちのためのピアノスキルを磨くことをおすすめします。

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    この記事を監修した専門家

    平田みどりのアバター 平田みどり 絶対音感が身に付くピアノレッスン講師

    ピアノ・リトミック教室HappyMusicのオーナー講師。4歳からピアノを始め、現役奏者の頃は年に100回近くのピアノ演奏、楽器店のミニコンサートへの出演などを行っておりました。
    現在は千葉県柏市・我孫子市にあるHappy musicのオーナー講師として、リトミック、ピアノ講師として活動中。
    幼稚園教諭免許・保育士免許・日本ジャックダルクローズ協会会員・リトミック認定講師資格・ベビーリズムマッサージ資格・ヤマハ指導グレード資格取得。

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