ピアノ教室を始めたい!ピアノ教師に資格は必要?講師として必要な資格とスキルについて解説
ピアノの先生になりたい方、またピアノ教室を始めようとしている方に、ピアノ講師に必要な資格についてお話しします。講師に必要なスキルも踏まえて詳しく解説していきます。ピアノの先生を目指している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
私が詳しく解説します!
「ピアノを教える」とは
まず、ピアノを教えたいと思った場合、どのように始めれば良いか、どんなことに気をつければ良いかお話しします。
個人教室と大手音楽教室
ピアノを教えたい場合、個人でピアノ教室を開くか、大手音楽教室に就職、雇用してもらうか、この2つになると思います。その名の通り個人教室は個人(自分で)始めることができ、大手音楽教室の場合は、募集があれば応募し、採用試験を経て採用になれば働くことができます。
始めるには
ピアノを教えたいと思ったら個人で始める、大手音楽教室の採用試験を受ける方法のどちらかになります。大手音楽教室の場合、学歴や年齢などの基準がある場合がありますが、個人教室は自分が始めたい時に始められます。
講師としての熱意
ピアノ講師になりたいと思ったのには、「ピアノを教えたい」、「音楽の楽しさを伝えたい」などの熱意をもっているはずです。その気持ちを大切に、指導の大切さ、音楽を楽しいと思ってもらえる努力をしていく事に誇りを持ちましょう。
個人教室は開業準備も忘れずに
個人教室を開業する場合、税務署への開業届出や税確定申告などの公的準備も必要です。ピアノを教えるだけではなく、経理、集客、保護者対応なども個人で行うのが基本です。
ピアノを教えたいと思ったなら、ぜひ第一歩を踏み出してみたいですね。
ピアノ講師になる方法
では、ピアノ講師になるにはどんな資格やスキルが、必要なのでしょうか。詳しく解説します。
必要な資格
ズバリ、ピアノ講師に必要な資格はありません。しかし、大手音楽教室は特定の指導資格を取得することを就労の条件にしているところも多いです。それは大手独自の指導グレードの場合が多く、大手カリキュラムの水準を保つためと考えられます。
必要な学力
こちらも、学歴含め規定はありません。しかしピアノを指導するのですから、ピアノの知識、コミュニケーション能力、経理の知識などもあることが基本と考えます。
講師に必要なこと
ピアノ講師には、必要な資格や学歴、学力は必要ありません。しかし2-2でもお話ししたように、指導者としての知識、能力、対応は最低限必要なことは確かです。大手音楽教室の行なっているグレード試験などは、能力を示すのに有効です。指導する立場として、目にみえる資格取得は、生徒さんに信頼してもらう基準となるでしょう。また、学歴も同じ作用があると考えます。
ピアノ講師には資格や学歴は必要ありません。しかし指導するための知識量と能力、コミュニケーション力、熱意などはしっかりともってなければなりません。
ピアノ講師の現状
ピアノ講師の現状とはどのような感じなのでしょうか。数字でわかる収入を例にあげて解説します。
個人教室の収入
自分で個人教室を開くようになると、月謝は全て自分のところに入ってきます。自宅でピアノ教室を開いているピアノ講師の平均年収は360万円~1000万円とかなり幅が広いです。人気になれば年収1000万円超えることもあります。しかし、生徒が集まらなければそうはいきません。教室として設備を整えるのに加え、集客、宣伝にも資金をかけなくてはならなく、簡単には稼げる仕事ではないことは確かです。
大手音楽教室の収入
ピアノ教室で働く場合は、新人のピアノ講師の年収は120万円~144万円、中堅になると150~180万円、ベテランになると252~302.4万円だそうです。数字からしても、ピアノ教室に採用してもらって働く場合は金銭定期に相当厳しいようです。大手音楽教室の場合、ピアノの先生は正社員ではないので、時給制か歩合制になります。その金額は、時給にすると学生バイトよりは貰える程度、歩合制の場合でも月謝の半分くらいが報酬になるので、金銭的に厳しく他の仕事を掛け持ちしている人が殆どのようです。
ピアノ教室の将来性
上記のような収入で、やりがいを持てるか、持てないか。それは個々の熱意にも比例すると思います。私はピアノ講師をしていますが、ピアノや音楽の素晴らしさを少しでも多くの人に伝えたいと心から願っています。ですから、ピアノ講師の仕事も収入面でももっと憧れられるような、職種であって欲しいと思っています。そのためには、私たち現役講師が音楽の価値を高めていける取り組みをすることが大切だと思います。
いかがでしたか?実際の収入とやりがいとを考え、誇りをもってピアノの先生を選んで欲しいです。
もっておいた方が良いスキル、資格とは
ピアノ講師になるためには必要な資格や学歴はありません。しかし前述したように指導において一定の知識やスキルがないのでは困ります。そのためにもとっておいて有効な資格やスキルをご紹介します。
大手が発行する指導グレード資格
大手が行う指導グレード資格は、一般的にもレベルを認識しやすいです。また、その内容は指導において役に立つ知識でもあります。資格を取ることはとても役に立つことは確かです。
保育士資格
小さいお子さんをメインにしたピアノ教室の場合、お子さんの扱いが上手な方が親御さんからの信頼も高まります。また、小さなお子さんのことを深く学ぶ保育資格は自分のスキルアップにもなります。通信での勉強も可能な保育士資格。役にたつ資格の1つです。
リトミック資格
リトミックを勉強することも、ピアノの導入や小さなお子さんにとても役に立ちます。音楽を体で体験するリトミックは子供に人気でわかりやすい指導法の1つです。
学ぶ大切さ
指導者とは、「スパイラルラーニング」の精神を忘れてはなりません。いつでも何度でも勉強することは自分の向上につながります。講師になるために学ぶのではく、講師でいるために学び続けることが大切です。
ピアノ講師というのは、生徒にピアノを教える仕事です。資格のある無しではなく、常に勉強し向上しようとする姿勢が大切なのです。
ピアノ講師に必要な資格のまとめ
ピアノ講師に必要な資格のお話をしてきました。簡単にまとめてみます。
ピアノの先生は素敵なお仕事です!
必要な資格とは?
ピアノ講師になるには必要な資格や学歴はいりません。しかし、ピアノを指導するならそれ相応のスキルと熱意は必要です。
ピアノ教師の現状
ピアノ講師の仕事は大きく2つに分けられます。個人教室と大手音楽教室に所属する2つです。個人教室は、自らが主宰し経営、運営、集客など指導のほかにも多数の業務があります。しかし、月謝は全て収入になります。大手音楽教室に勤める場合、生徒にピアノを指導することが業務です。経営や運営、集客などは会社が行いますが、収入は歩合の場合が多くその金額は月謝の半分程度です。また、大手音楽教室で行う指導グレード試験を受けなくてはならないなどの規定もあるようです。
もっておいた方が良い資格、スキルとは?
ピアノ講師に資格は必要ありませんが、それ相応のスキルは必ず必要です。それは大手音楽教室が行なっているグレード試験です。取得のための勉強はとても有効です。また、小さなお子さんにピアノ指導をするならば保育士資格やリトミック資格も役に立ちます。
「ピアノの先生になりたい」そう思った熱意で、ピアノが大好き、習ってよかったと思う方を1人でも増やして欲しいと思っています。