リトミックが子供に良い影響を及ぼす5つの理由。
リトミックは乳幼児から通える習い事として人気が高いですよね!でも実際どのように子供に良い影響があるのか漠然としていてわからない部分もあるかもしれません。今回は、「実はあまり知られていない面」を含め5つにまとめてみました。リトミックの効果、子供にどんな影響があるかを現役リトミック講師が詳しく解説します。
私が詳しく解説します!
効果その1 思考力、判断力、表現力が育つ
リトミックは「音楽教育法」です。音に合わせて決められた動きをするダンスやお遊戯とは似ているようで違います。
リトミックでの活動では
リトミックでは、音楽のリズムやテンポ、強弱の変化に合わせて動きを変えたり、新しい指示にすぐ対応したりします。子供たちは音や指導者の指示を聞いて、瞬時に「何をすべきか」を判断する必要があるため、即時的な判断力が鍛えられます。
考える、感じるということ
リトミックでは、音楽に合わせて自由に動いたり、音楽の意味を自分なりに解釈して表現することを目標としています。これは、子供たちが自分で考え、創造的に行動する力を伸ばす助けとなり、思考力の成長につながります。
表現の楽しさと、音楽の気持ち良さ
音楽に合わせて動く際、どのように動けばいいのかを自分で考える場面が多くあります。たとえば、テンポの変化やリズムの複雑さに合わせて動きを調整する中で、子供たちは自ら解決策を考える力を育てます。また、音楽と動きが合う事の喜びと気持ちよさを同時に感じます。これは人間の「報酬系」が刺激されます。この報酬系は、脳の神経回路で、刺激されると快感や満足感を得て、同じような体験を繰り返す意欲を引き起こす仕組みです。これが音楽でも効果があることが研究でもわかっています。
問、判断の繰り返しによる効果
リトミックには、音楽に合わせて動いたり、止まったりするルールがあり、子供たちはそれに従いながら適切なタイミングで動作の判断を決定します。音楽が止まった瞬間に動きを止める、速くなったら動作を変えるといったルールを守ることで、規則に基づいた判断力が自然に育まれます。
リトミックを通じて、楽しい体験をしながら、子供たちは自然と高い能力を伸ばすことができます。
効果その2 学びに向かう力、人間性の成長
リトミックは、音楽や動きを通じて身体だけでなく心や知性にも働きかける教育法です。その結果、学習に向かう力や人間性の成長にも大きな影響がでます。
学ことの楽しさを味わえる
リトミックでは、音楽のリズムに合わせて体を動かすため、子供たちは楽しみながら活動に集中します。楽しみながら集中する体験を通じて、学習にも積極的に取り組む力が育まれます。また、音楽の変化に応じて即座に反応することで、注意力や集中力も自然と向上し、これが学習全般に良い影響を与えます。
グループで行うレッスンだからこそ
グループでのリトミックでは、他の子供たちと一緒に音楽に合わせて動いたり、同じリズムに合わせて行動します。これにより、他者の動きやテンポに気を配り、調和を保つ力が自然と養われます。協調性を学ぶことは、社会生活において非常に重要であり、集団での学びの場でも役立ちます。
協調性の成長も期待できる
リトミックでは、グループで活動することが多く、他の子供たちとの協調が求められます。音楽に合わせて一緒に動いたり、他の子供たちとタイミングを合わせたりすることで、自然と協調性が養われます。さらに、他者の動きや表現を観察し、共感する力が育まれ、人間関係や社会性にも良い影響を与えます。
関わりの中で学べること
リトミックでは、みんなで音楽に合わせて動く中で、成功体験を共有することができます。全員で音楽にぴったりと合った動きを達成したり、全体が一つのリズムを感じている瞬間は、強い達成感や一体感をもたらします。これが、他者との協力による達成感を感じる経験となり、仲間と共に成し遂げることの喜びを学ぶ機会になります。
リトミックは、音楽を通じて楽しく学ぶことができるだけでなく、学習意欲や人間性の成長を促進する効果的な方法です。
効果その3 運動機能の成長
リトミックは、音楽に合わせた動きやリズムを通じて、子供の運動機能の向上に大いに役立ちます。リトミックが運動機能を向上させる4つの具体的な例を解説します。
バランス感覚の向上
リトミックでは、リズムに合わせて体を動かしたり、止まったりする動作が繰り返されます。これにより、バランスを保ちながら動く能力が鍛えられ、安定した歩行や姿勢を維持する力が向上します。
体幹の強化
音楽に合わせて様々な動作(立つ、座る、ジャンプするなど)を行うことで、体幹の筋肉が自然と鍛えられます。強い体幹は、日常の運動やスポーツ活動において重要な役割を果たし、姿勢の改善にもつながります。
リズムに合わせた協調性の向上
手足をリズムに合わせて動かすことで、身体全体の協調性が鍛えられます。特に手と足の動きが音楽と一体となることで、より精密な動きや細かい運動機能が向上します。
瞬発力向上と、反射神経の発達
リトミックでは、音楽のテンポやリズムの変化に即座に対応することが求められるため、子供の反射神経が鍛えられます。音の速いリズムやゆっくりとしたリズムに合わせた素早い反応が必要となるため、瞬発力も向上します。
リトミックを通じて、これらの運動機能が楽しく自然に向上するので、子供の成長に大きな役割を果たします。
効果その4 リズム感と音楽的な感性の向上
リトミックは、音楽教育法ですから、子供たちのリズム感や音楽的な感性を高める効果が十分期待されます。音楽に合わせて体を動かす活動を通じて、自然に音楽の基本要素を学ぶことができます。
リズムに合わせたステップやジャンプ
リトミックでは、音楽のビートやリズムに合わせてステップを踏んだり、ジャンプしたりします。このような活動により、音楽のリズムを体で感じ取り、動きに反映することで、リズム感が自然に養われます。
テンポの変化に合わせた動き
速いテンポから遅いテンポ、強い音から弱い音など、音楽の変化に応じて動きを変える練習を行います。これにより、音楽のダイナミクスやテンポの変化を敏感に感じ取る力が育まれ、音楽的な感性が深まります。
楽器を使ったリズム打ち
リトミックでは、タンバリンやマラカスなどの簡単な楽器を使って、リズムを叩く、鳴らす活動がよく行われます。この活動を通じて、子供たちはリズムパターンを覚え、音楽を正確に表現する力を身につけます。
音の高低を体で表現する
音の高低に合わせて、手を上げたり下げたりする動きや、背伸びしたりしゃがんだりする動きが取り入れられます。こうした活動を通じて、音楽のメロディーラインや音の高さを体で感じ取ることができ、音楽的な感覚が磨かれます。
これらの活動を通じて、子供たちは音楽を楽しみながらリズム感や音楽的な感性を発達させることができます。
効果その5 集中力と注意力アップ
リトミックは集中力や注意力が向上すると言われています。音楽と動きを組み合わせた活動は、子供たちが音に集中し、即座に反応するリトミックレッスンでは自然に集中力や注意力を鍛えています。
音楽の変化に対する即時反応が必要
リトミックでは、音楽のリズムやテンポ、強弱の変化に合わせて即座に体の動きを変える必要があります。子供たちは音を聞き逃さず、すぐに反応しなければならないため、自然と注意深く音楽に集中する習慣が身につきます。
複数の要素に同時に注意を払うトレーニング
リトミックでは、音楽を聞きながら動作を行うため、複数のことに同時に注意を払う必要があります。例えば、テンポに合わせて歩きながら、音の強弱にも反応することで、複合的な注意力が養われます。
指導者や他の子供たちとの協調
リトミックでは、グループで活動することが多く、他の子供たちや指導者の動きや指示にも注意を払う必要があります。グループの動きに合わせるためには、周囲に気を配りながら行動することが求められ、協調性と集中力が向上します。
自己制御と待機の習得
リトミックでは、音楽が止まったら動きを止める、または一定のタイミングまで待機するなどのルールがあることが多いです。このように、指示通りに動きをコントロールしたり、適切なタイミングまで待つことで、自己制御力が養われ、結果として集中力が向上します。
リトミックは、音楽と身体を使った楽しい活動を通じて、自然に集中力や注意力を高めるのに効果的です。
まとめ
リトミックは子供に良い影響を与えます。5つの効果を簡単にまとめてみます。
子供に良い理由
リトミックは、音楽に合わせた体の動きを通じて、子供のリズム感や集中力、創造性を養い、協調性や社会性も向上させます。楽しく学びながら、運動機能や思考力、人間性の発達を促す点が、子供に良い影響を与える大きな理由です。
リトミック薦める理由
リトミックは、音楽を楽しみながらリズム感、集中力、創造性を育て、身体能力や協調性も向上させる効果があります。楽しい体験を通じて子供の全体的な成長を促し、大きな学びや人間性の発達にも役立つためおすすめです。幼児期の感性が育つ大切な時期こそリトミックを習うべきです。
リトミックを習うには
幼児期はそう長くはありません。大切なその時期こそリトミック教室に通いましょう。リトミック教室は、住んでいる「地域名」、「リトミック教室」、「幼児」などのキーワードを入れて検索するとたくさん出てきます。
多くの子供達が、リトミックで豊かな感性と音楽性、人間性を伸ばしてほしいと願っています。