ピアノ初心者が独学でピアノを弾けるようになりたい!独学でするには何から始めれば良い?

「好きな曲をピアノで演奏してみたい!」ピアノ演奏のSNS動画やお気に入りの曲のピアニ演奏を聴いて、自分も弾けるようになりたいと思ったものの、何から始めたらよいかわからないという方は多いのではないでしょうか?これからピアノ演奏に挑戦してみたい方や初心者の方に向けて、独学での練習方法やの進め方などをわかりやすく解説します。

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大人になってから始めるピアノはメリットばかり
大人になってからでもピアノは弾けるようになります。むしろ、大人こそピアノを始めるのに最適な時期とも言えます。
自分のペースで学べる
子供は学校の授業や習い事など、様々なスケジュールに追われています。一方、大人であれば自分のペースで練習時間を確保することができます。
集中力が持続しやすい
子供に比べて、大人の方が集中力が持続しやすい傾向があります。そのため、効率的に練習を進めることができます。
音楽を楽しむ余裕がある
大人であれば、音楽を純粋に楽しむ余裕があります。好きな曲を弾いたり、演奏会に出たりして、ピアノを通して充実した時間を過ごすことができます。


理解が早い
ピアノ(音楽)は多くの複雑な理解をしなくてはならない時があります。特に読譜は新しい言語を習得するくらい複雑な場合があります。しかし大人は理解力があるので、納得までに時間がかかりません。理解したことを何度も繰り返し行えば、必ず身につきます。
大人になってからピアノを始めた人の中には、コンクールで入賞したり、プロのピアニストになったりする人もいます。年齢に関係なく、諦めずに練習すれば、必ず上達することができます。
独学でピアノを習得することはできるの?
独学でピアノを習得することはできるのでしょうか。答えは「はい」です。しかし、いくつかのポイントがあります。
基本的なスキルの習得は可能
独学でピアノを学ぶことは十分可能です。特に、基礎的な指使いや簡単な楽譜の読み方、コードの理解などは、書籍やオンラインの無料教材、動画レッスンを活用すれば効果的に学べます。初心者向けの楽譜やチュートリアルは豊富で、自分のペースで進められるのが独学の魅力です。ただし、自己管理が必要なため、スケジュールを立てて継続する意志が重要です。
技術の上達には時間と工夫が必要
独学では、フォームやテクニックが自己流になりがちで、非効率的な練習方法に陥ることがあります。特に、手首や指の動きが不適切だと、早いフレーズや複雑なパッセージを弾く際に障害となる可能性があります。この課題を克服するためには、自分の演奏を録画して確認したり、オンラインの専門家による解説を参考にするなど、工夫が必要です。時間をかけて正しいフォームや基本技術を習得することが重要です。
音楽的表現や解釈の難しさ
ピアノを演奏する際、音符を正確に弾くだけでなく、音楽の表現力や楽曲の解釈も重要です。この部分は、経験豊富な指導者や演奏家から直接学ぶ方が理解しやすい部分もあります。ただし、独学でも有名な演奏家の動画を見て模倣したり、楽曲の背景や作曲家について調べることで、音楽の理解を深めることは可能です。表現力を磨くには、多くの楽曲に触れ、自分なりの解釈を試みる努力が必要です。


モチベーションの維持がカギ
独学でのピアノ習得には、自分でモチベーションを維持する力が求められます。ピアノの練習は、特に初期段階では地道な努力が必要で、進歩が感じられないと挫折しがちです。目標を明確に設定し、小さな成功体験を積み重ねることが重要です。たとえば、「1週間でこの曲のイントロを弾けるようにする」といった短期的な目標を立てると、達成感を得られやすくなります。また、音楽仲間を作り、進捗を共有することでやる気を高めることも効果的です。
独学でピアノを習得することは可能ですが、基礎の習得やモチベーション維持に工夫が必要です。また、効率的に学ぶためには、オンライン教材や専門家のアドバイスを参考にしながら、自分に合った練習方法を見つけることが成功の鍵となります。
知っていて欲しい、独学で習得する時のメリット、デメリット
ピアノは独学でも習得することは可能です。近年では、独学でピアノを学ぶための教材や情報も充実しており、以前よりも効率的に学習できる環境が整っています。
独学でピアノを習得するメリット
ピアノ教室に通う場合、決められた時間にレッスンを受ける必要がありますが独学の場合、自分のペースで学習を進めることができることです。また、ピアノ教室に通うには、月謝や入会金などの費用がかかりますが、独学であれば教材費などの費用だけで済みます。
独学でピアノを習得するデメリット
ピアノ教室に通えば、わからないことがあれば先生に質問することができます。しかし、独学であればわからないことがあっても自分で解決しなければなりません。独学の場合、客観的に見ることができないため、悪い癖がついてしまう可能性があります。また、独学の場合、モチベーションを維持するのが難しいという問題があります。


ピアノを習得するためのポイント
ピアノを上達するためには、正しい姿勢と指使いを身につけることが重要です。そのため、教本や動画などを参考に、正しいフォームを意識して練習しましょう。基礎練習も大切で、指の力や独立性を養うために重要です。毎日少しずつでも良いので、基礎練習をしっかりと行いましょう。モチベーションを維持するためにも、練習曲は知っている曲を選ぶことも効果的です。今は、様々な楽譜が(アレンジ)売っていますので、「入門」レベルから始めると良いでしょう。また、わからないことがあれば、先生に習うことも1つの方法です。
独学でピアノを習得できるかどうかは、個人の努力次第です。しかし、上記のようなポイントを意識して練習すれば、独学でも十分にピアノを習得することができます。
独学で習得したい時、やるべきこと
いざ、ピアノを独学で始めようと思っても何から手をつけていいかわからないと思います。目標や、教材、基本知識を知ることから始めましょう。
ピアノを学ぶ目的と目標を明確にする
独学でピアノを始める際には、まず自分がなぜピアノを学びたいのか、そしてどのレベルまで到達したいのかを明確にしましょう。例えば、「好きな曲を弾けるようになりたい」「作曲やアレンジができるようになりたい」などの目的を設定します。その上で、短期的な目標(例えば「1か月で簡単な曲を1曲仕上げる」)と長期的な目標(例えば「1年後にクラシック曲を弾けるようにする」)を立てると、モチベーションを維持しやすくなります。また、自分のペースに合わせて進められるのが独学のメリットなので、無理なく楽しめる計画を立てることが大切です。
適切な楽器と教材を選ぶ
独学でピアノを学ぶには、まず練習に適した楽器が必要です。初心者には、キーボードや電子ピアノが手頃で扱いやすいです。鍵盤の数(88鍵盤)やタッチの重さ(アコースティックピアノに近いタッチが理想)を考慮して選びましょう。アコースティックピアノが手に入るなら、それが理想的です。教材選びでは初心者向けの教材やアプリ、動画を活用するのがおすすめです。「バイエル」や「ハノン」などの古典的な教材は基礎固めに役立ちます。また、YouTubeやピアノ学習アプリでは、初心者向けの動画が多く提供されているため、視覚的に学ぶことができます。
基本的な音楽理論と指使いを学ぶ
アノを独学で始める際には、音楽の基本的な知識を学ぶことが重要です。楽譜を読む力、音階や和音(コード)の仕組みを理解することで、演奏の幅が広がります。以下の内容を最初に学ぶと効果的です。五線譜の読み方や、音符・休符の長さを理解するこことで、どの鍵盤をどのタイミングで弾くかが分かります。また指使いを覚え、ピアノの指番号(親指を1、人差し指を2…)を覚え、効率的な指使いを練習します。最初は「ドレミファソラシド」を正しい指使いで弾けるようになることを目指しましょう。これらの基礎を早い段階で身につけると、後の練習がスムーズになります。


簡単な曲から練習を始める
いきなり難しい曲に挑戦するのではなく、最初は簡単な曲から練習を始めるのが効果的です。たとえば、童謡や初心者向けの短い曲は、指使いやリズム感を身につけるのに適しています。いきなり両手で弾くのではなく、最初は片手ずつ練習して慣れる練習をしたり、テンポを落として正確に弾くことを意識し、徐々に速度を上げる練習をしましょう。簡単な曲でも完成させることで、自信がつき次のステップに進みやすくなります。慣れてきたら、少しずつ難易度を上げて、両手で弾く曲やコード進行を使った練習に取り組みましょう。
独学でピアノを習得するには、目標を定め、適切な楽器と教材を準備し、基本的な知識を学びながら、無理のないペースで練習を続けることが大切です。簡単な曲を完成させる経験を積み重ねることで、楽しみながら上達できます。
ピアノ独学におすすめ教本5選
現役ピアノ講師の私が実際にレッスンに使っているピアノ教本をご紹介します。独学にもおすすめの5冊です、をご紹介します。弾き方が解説されている教本から、指トレーニングの本、初心者向けの曲集などもご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
大人のためのピアノ悠々塾
音符が読めない、リズムの取り方がわからない、どの鍵盤にどの指を乗せたらよいのだろう…「ピアノ悠々塾」シリーズはそんな方々が楽しく学び、両手で弾けるようになるまでをサポートする独習書です。入門編からあり、ピアノが初めての方は入門編、少しできる方は基礎編から始めると良いかもしれません。
大人のバイエル
これからピアノを始める方はもちろんのこと、すでに初等の教則本を終了した方にも、これまでとは違った角度からピアノが学べます。実際に役立つピアノ演奏の技術が習得できるように応用曲にポピュラー音楽を加え、またコード・ネームの説明も掲載されました。少し音符が小さく高齢者の方には見づらいかもしれません。
はじめよう!ピアノでコード弾き
コードを覚えたい人はこちらの教本を始めましょう。コードの基本は全て解説されているので、最初はこの1冊だけで大丈夫です。練習曲にJPOPが収録されており、知っている曲で実践的に練習ができます。


バーナピアノテクニック
1曲が短いので短時間でも練習でき、1冊終わるのに半年かからないため、テンポよく進度を感じられます。曲が個性的で、タイトルとイラストからテクニックの狙いがわかる、楽しい作りになっています。また、ト音記号だけでなく、最初からヘ音記号も出てくるので、鍵盤理解のスピードも速いです。「バーナムが苦手・嫌い」という生徒さんには、いままで出会ったことがないです。みなさん楽しんで練習しながら上達していきます。何より適度な負荷で一冊やりきることができるので、達成感を得られます。
大人のハノン
ピアノの指のトレーニング教本として、プロのピアニストも愛用する「ハノン」の第1番から第20番までを素材として取り上げます。この20の練習曲といえば、右手左手の各5本の指の形、幅のまま弾ける単純なパターンを、延々と弾き続けるという単調な練習曲集です。しかし何事も基礎練習は大切です。指番号が丁寧に書いてあるので独学者にもやりやすいです。
今や、様々な教材があり迷ってしまうと思います。そんな時独学で始めるとなると、さらに迷ってしまう教材選び。ぜひ参考にしてみて下さいね。
まとめ
ピアノは独学で始めても十分上達します。その理由や、それに伴った事例を簡単にまとめてみます。
ピアノは大人になってから始めても大丈夫
ピアノは大人になってからでも十分に始めることができます。多くの人が「子どもの頃に始めないと遅いのでは?」と心配しますが、実際には大人にもいくつかの有利な点があります。それは、学習意欲と集中力や理解力の高さ、モチベーションが保てるなどの理由が大きいです。大人になってからでもピアノを始めることは十分に可能で、むしろ大人ならではの楽しみや成長が期待できます。
独学で習得する時のメリット、デメリット
ピアノを独学で習得する場合、いくつかのメリットがあります。独学は自分のペースで自由に学ぶことができるため、自由なペースとスケジュールが組めます。費用の節約できるのも大きなメリットです。デメリットは、独学ではどこから始めて、どの順序で学ぶべきか判断が難しいことがあります。教室や教師がいれば体系的に教えてもらえますが、独学では自分で情報を集めて正しい学習計画を立てる必要があります。これにより、時間や労力を無駄にする可能性があります。


独学で習得するとき、まずやるべきこと
ピアノを独学で始める際には、最初に自分がどんな曲を弾きたいのか、どのレベルまで到達したいのかを考え、明確な目標を立てることが大切です。その次に、練習用の楽器を用意します。初心者には電子ピアノやキーボードがおすすめですが、可能ならアコースティックピアノが理想的です。また、初心者向けの教材や動画レッスンを活用して、楽譜の読み方や指使いなど基本的な知識を学びます。指番号(親指を1、人差し指を2…)を覚え、簡単な「ドレミファソ」などの練習から始めましょう。そして、最初は片手で弾ける簡単な曲に挑戦し、ゆっくりと正確に弾くことを心がけます。慣れてきたら、両手で弾く練習や少し難しい曲にも挑戦します。
独学は自分のペースで進められる反面、継続するためのモチベーション維持が大切です。楽しみながら少しずつ上達を目指しましょう!