保育士に必要なピアノスキルとは?ピアノ教室に通うべき?現役講師が解説

保育士になりたい!でもピアノが苦手な方は意外に多いものです。ピアノが弾けないが、保育士を目指している方や、実際保育士をしている方でピアノが苦手な方が、ピアノ教室に通った方が良いのか、元幼稚園教諭、現役ピアノ講師が、詳しく解説していきます。

平田先生

私が詳しく解説します!

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保育士の現場ではピアノは必要?

保育現場においてピアノスキルは非常に役立ちますが、今は、必ずしも全ての保育士にとって必須というわけではないようです。しかし現場ではどのような場面で、ピアノスキルが役立つか説明します。

音楽活動

保育園や幼稚園では、子どもたちとの音楽活動が日常的に行われます。歌を歌う、踊る、リズム遊びをする際にピアノを使って伴奏を行うことが多いです。また朝の会や帰りの会などの時間に歌を歌ったり、簡単な演奏をすることで、子どもたちの規則的な習慣をつけるのに役立てます。子供の1日は歌と共にあると言っても過言ではないほど、日常には音楽が溢れています。それをピアノで表現するのが保育士の役割でもあります。

イベントや行事

入園式や卒園式、季節の行事などでの音楽プログラムの際に、保育士がピアノを弾く場合があります。またお遊戯会などは、受け持つクラスの担任の先生がピアノを弾く場合が多いようです。

子どもの情操教育

音楽は子どもの情操教育に重要な役割を果たします。上述したように子供の1日は歌と共にあります。ピアノを使って音楽に触れさせることで、子どもの感性や表現力を育むことができます。

保育士を目指す場合は、基本的なピアノのスキルを身につけておくことが有利です。自分が希望する保育施設の要件を確認し、それに応じた準備をすることが大切です。

ピアノが弾けない保育士はピアノ教室に通うべき?

ピアノが弾けない保育士がピアノ教室に通うかどうかは、個々の状況や目指す保育施設の要件によります。以下の点を考慮すると良いでしょう。

ピアノ教室に通うべき理由

やはり多くの保育施設でピアノのスキルは求められる事が多く、ピアノが弾けるようになると、就職先の選択肢が増えます。また、いざ子供の前で弾くことになった場合、自信を持って臨むことができるようになります。ピアノが弾けることで、日々の保育活動やイベントでの音楽プログラムに対応しやすくなります。

ピアノ教室に通わない場合の選択肢

基本的なピアノのスキルは独学でも習得可能です。オンラインの教材や動画を利用する方法もあります。いくつかの保育施設では、ピアノのスキル向上をサポートする研修やトレーニングを提供している場合があります。また、ピアノ以外の楽器を使ったり、音楽以外の得意分野を活かして保育活動に貢献する方法もあるようです。

現状の把握と目標設定

現在の自分のピアノスキルのレベルを確認し、どの程度の練習が必要かを見極めます。応募を考えている保育施設があれば、ピアノスキルをどの程度重視しているかを確認することも大切です。例えば、簡単な童謡の伴奏ができる程度のスキルが求められているなら、その目標に向けて練習を計画します。

ピアノ教室に通うことで、確実かつ効率的にピアノのスキルを身につけることができます。しかし、それしか方法がないわけではありません。自分の状況や目標に合わせて、最適な方法を選択することが重要です。

保育学生の必要なピアノスキルは?

保育学生に求められるピアノスキルは、保育現場での日常的な活動や行事に対応できるレベルのものです。保育学校でも一般的に必要とされるピアノスキルを具体的に解説します。

簡単な伴奏ができる

童謡や子供向けの歌の簡単な伴奏(コードや簡単なメロディーを含む)を弾けることが望ましいです。ピアノレベル的にはバイエル(教本)終了程度となっていることが多いです。主要なコード進行を理解し、基本的なコード(C、G、Fなど)を押さえることができることが望ましいです。

リズムに合わせて演奏できる

子どもたちと一緒に歌う際に、正しいリズムで伴奏できることが重要です。自分の演奏スキルではなく子供にわかりやすく、歌いやすい演奏をする事が保育士の役目です。簡単なリズムパターンに合わせて、テンポを保ちながら人前で演奏できるようになりましょう。

基本的な読譜力

簡単な楽譜を読んで演奏できる程度の読譜は習得しましょう。ト音記号、ヘ音記号の基本的な音符を理解し、読み取ることができることは、自分の練習の助けにもなります。楽譜の読み方、基本的な楽典(音楽の規則)は習得すると良いでしょう。

保育学生が保育現場で求められるピアノスキルは、基本的な伴奏能力、リズム感、読譜力などが中心です。これらのスキルを身につけることで、学生時のピアノの授業にも遅れを取らず参加できると考えます。また、学生時代に行う、保育実習をする際には、ピアノスキルが必要になるなど、早急にピアノを習得しておく方が役に立つことは確かです。

スキルアップのための方法

ピアノスキルを習得するために必要な方法と、保育士としての心構えが大切です。何のためにピアノを習得するのかを考える良い機会です。

定期的な練習

継続的な練習を行うことが大切です。特に現場に出る前の学生時期に基礎技術をしっかり身につけることで後に役に立ちます。学生時は学校の授業や練習室を使って思う存分練習ができる環境でもあります。またピアノ教室で学ぶことはピアノスキル習得の近道です。

実践の機会を増やす

上述したように、保育の現場でのピアノ演奏は子供たちに向けて楽しく行うものです。人前での演奏が極度に緊張してしまったりでは本来の力を発揮できません。機会があれば積極的に子どもたちの前で実際に弾いてみる機会を増やし慣れていきましょう。ボランティア活動などに参加して実践経験を積むことも良いでしょう。

音楽の幅を広げる

様々なジャンルの子供向けの曲を練習し、レパートリーを増やすことも大切です。またピアノ以外の楽器にも触れ、音楽に対する総合的な理解を深めることでピアノだけではなく、音楽スキルが向上し保育にも役に立ちます。  

ピアノを継続的に練習しそれを実践することで、ピアノスキルを確実に習得していくことができます。ピアノを通じて、保育士としての自信と実力を高める良い機会と捉え、積極的に取り組んでください。

保育士に必要なピアノスキルとは?のまとめ

保育現場においてピアノスキルは非常に役立ちますが、必ずしも全ての保育士にとって必須というわけではない事は確かです、しかし、ピアノが弾けることは保育士になるためにはとても有利な能力です。

保育士にピアノスキルは必要?そのスキルはどの程度?

ピアノスキルは多くの保育現場で役に立ちますが、必ずしも全ての保育士に必要なわけではありません。それは、各園の方針で歌をアカペラで歌ったり、録音音源を活用したりする園も増えてきたからだと思います。しかしピアノスキルを身につけることで選択肢が広がり、保育士としての役割をより多様にこなすことができるため、可能であれば基本的なピアノスキルを習得することをお勧めします。具体的なスキルのレベルはバイエル(教本)終了程度、初歩的な楽譜を読むことができて、簡単な伴奏ができること、子供の前でテンポを保ってピアノを弾けることなどが基本です。

ピアノの学習の仕方

ピアノスキルの習得には、継続した練習が必要になります。具体的には、保育学生の場合、学校の授業や学校の練習室を積極的に活用し日々の練習に取り組むこと、定期的にピアノ教室に通い、スキルアップを目指すことなどが挙げられます。

保育士にピアノスキルがあることで、子どもたちとの保育活動、音楽活動を充実させることが可能です。ピアノスキルを学ぶことで、保育士としての幅を広げることができるため、可能であれば少しずつ習得していくことをおすすめします。

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この記事を監修した専門家

平田みどりのアバター 平田みどり 絶対音感が身に付くピアノレッスン講師

ピアノ・リトミック教室HappyMusicのオーナー講師。4歳からピアノを始め、現役奏者の頃は年に100回近くのピアノ演奏、楽器店のミニコンサートへの出演などを行っておりました。
現在は千葉県柏市・我孫子市にあるHappy musicのオーナー講師として、リトミック、ピアノ講師として活動中。
幼稚園教諭免許・保育士免許・日本ジャックダルクローズ協会会員・リトミック認定講師資格・ベビーリズムマッサージ資格・ヤマハ指導グレード資格取得。

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