子供の集中力を高める習い事。落ち着きのないお子さんにおすすめの習い事と、ポイントを解説

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子供に習い事をさせたい、でも落ち着きがなく集中力がない・・・と思って習い事を諦めている親御さんもいるのではないでしょうか。習い事の中には集中力を高める習い事があります。今回は、集中力が育つ習い事をご紹介すると共に、落ち着きのないお子さんへの工夫や接し方のポイントをお話しします。

習い事をすることで、落ち着きが出るなんてすごい!

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集中力が高まる習い事

    集中力を高めるために効果的な習い事をいくつか紹介します。これらの習い事は、楽しみながら集中力や忍耐力を養うのに役立ちます。

    空手や柔道などの武道

    身体を動かすことでエネルギーを発散させるとともに、礼儀や規律を学ぶことができます。

    音楽

    ピアノやバイオリンなどの楽器演奏は、集中力やリズム感を養います。音楽を通じて自己表現をすることもできます。

    スポーツ

    サッカーやバスケットボールなどのチームスポーツは、エネルギーを発散させるだけでなく、協力やコミュニケーションのスキルを向上させます。

    将棋や囲碁

    頭を使うゲームは、集中力や戦略的思考を育てます。

    ダンス

    思いっきり体を動かすことで動きたい衝動を満たします。また、音楽に合わせて体を動かすことは気持ちがよく、集中力も増していきます。

    これらの習い事は、子供の興味や個性に合わせて選ぶと良いでしょう。最も重要なのは、子供が楽しく続けられることです。親としては、子供が新しいことに挑戦する際にサポートし、励ましてあげることが大切です。

    落ち着きがない子の特徴は?

    落ち着きがない子供にはさまざまな特徴があります。一般的な特徴の一部をご紹介します。

    集中力が持続しない

    一つのことに集中するのが難しく、すぐに注意が他に向いてしまう傾向があります。

    多動

    座っていられなく、絶えず動き回る行動が目立ちます。手足を動かしているなど、じっとしていられないことがあります。

    衝動的

    考える前に行動してしまい、順番を待つのが苦手です。口答えが多いなどの衝動的な行動が見られることもあります。

    忘れ物や無くし物が多い・不注意

    必要なものを忘れたり、よく物を無くしたりします。また、学校や家庭での課題を終わらせるのに苦労したり、細かいミスが多いです。

    話を遮る・過度に話す

    他人の話を途中で遮ったり、話を聞かずに自分の意見を言うことが多いです。また、他の人が話しているときにも自分の話を続けたり、会話を独占しがちです。

    感情の起伏が激しい

    怒りや悲しみなどの感情が急に変わりやすいことがあります。

    これらの特徴が見られる子供には、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの診断が下される場合がありますが、すべての子供がそうであるとは限りません。親や教師が適切なサポートをすることで、子供がより落ち着いて行動できるようになることもあります。専門家のアドバイスを受けることも考慮すると良いでしょう。

    集中力をアップさせる日頃の習慣とは?

    子どもが集中できる時間は、3歳児で20分から30分程度。年長の5歳児でも、しっかりと集中している状態は、時間にすると40分~50分程度です。ただ、子どもの集中力には個人差があり、環境によっても大きく変わるため、もっと短い場合が多いでしょう。子どもの集中力が続かない原因を取り除き、4つのポイントを押さえることで、子どもの集中力が高まり、より長く続く可能性が広がります。

    睡眠と生活リズム

    子どもが集中するために十分な睡眠時間は、6歳から13歳までの子どもは9〜12時間が適切な睡眠時間であるといわれています。子どもの睡眠時間が不足することで、骨や体の形成を促進する成長ホルモンの分泌が低下し、セロトニンという精神を安定させるホルモンの分泌も減少することがわかっています。睡眠時間が確保された安定した生活リズムをつくることで、頭がすっきりして集中力アップが期待でき、セロトニンの分泌がますます助長され、集中力が保たれやすいよりよい生活サイクルの形成につながるでしょう。

    集中できる環境作り

    子どもの集中力が続かないときは、子どもが集中できない環境にいることが多いです。テレビの音が聞こえたりスマホやゲームなど子どもの興味を引くものが近くにあったりすると、ついついそれに反応してしまい集中するのは難しいでしょう。何かに取り組む時は、まわりに気になるものがない環境づくりを行うことが大切です。目に入るところにゲームやおもちゃ、本など気が散るものが置かれている場合は、無地の布で隠すのもオススメです。

    やることを明確にする

    「今からやること」を明確にしてあげることが重要です。それは順序を追って細かく印しても良いでしょう。スタートからゴールまでの流れをあらかじめ伝えることです。また、わかりやすく回数で示したり一目でやることが明確になる工夫をしましょう。

    短い時間で区切る

    子どもに限らず、長時間集中することは難しく、ダラダラと時間だけが過ぎていくことが多いです。特に集中力が続かない子どもは、時間を細かく決めたほうが効率的にやるべきことを進めることができます。集中力は人によって違うため、その子に合わせてメリハリをつけ取り組むことも大切です。例えばタイマーで時間を計り、10分集中して行えるようになったり、「おやつの時間まで」「19時になったら夕食だから、その時間まで」などと目標時間を設定したりするのもよいでしょう。子どもは、目標があれば「その時間までやろう!」と集中して行うことができます。

    集中力をアップさせるには、子供の成長にあった睡眠と正し生活リズム、そしてわかりやすい行動の明記と、やるべきことの提示、時間、回数など予測ができる単位の伝え方など、様々な工夫が有効的です。

    合う習い事を探す

    集中できる習い事を上述しましたが、大切なのはお子さん自身に合うかどうかです。合う習い事を探すべきです。

    まずは体験レッスンを受ける

    習い事は体験レッスンを行なっていることがほとんどです。体験レッスンを利用しお子さんの反応をみましょう。また、本人に感想を聞くことも大切です。グループレッスンの習い事の場合、他のお友達との関わりもよく観察することが大切です。

    マンツーマンレッスンもおすすめ

    ピアノ・バイオリンなどマンツーマンで行うレッスンもおすすめです。他のお友達の刺激もなく、講師と1対1の方が落ち着いてレッスンを受けられる場合があります。

    子供の興味のある習い事を選ぶ

    お子さんが興味のない習い事を無理にさせると、飽きてしまって集中力がなくなってしまいます。お子さんの気持ちを最優先し、本人がやりたいと言っている習い事を選ぶようにしましょう。

    習い事の対応、考え方を聞く

    習い事の担当講師に、落ち着きがない現状などを相談すると良いでしょう。集中できる工夫をしてくれたり、配慮してくれたりする習い事も多いでしょう。逆にどうしても落ち着いていないと継続が難しい(危険を伴うなど)場合などは、場合によっては入所を断られる場合があるかもしれません。

    お子さんの興味を知り、意欲的に取り組める習い事をすると良いでしょう。親御さんだけの意見や、無理にさせることは逆効果になります。

    落ち着きのないお子さんにおすすめ、集中力が高まる習い事のまとめ

    落ち着きがないお子さんにおすすめの習い事、集中力を高める工夫とポイントなどをお話ししてきました。まとめてみます。

    集中力が高まる習い事とは

    体を動かす、スポーツや武道、ダンスなどはエネルギーの発散ができるので有効です。また、楽器の演奏や、囲碁、将棋のようなゲームも没頭できるのでおすすめです。

    集中力を上げるための習慣的な方法

    お子さんの健康を保ち、睡眠、正しい生活習慣は重要です。またやることを明確に提示する、時間、回数で示すなど子供にわかりやすい方法を取る工夫が大切です。

    合う習い事を見つけること

    何よりも、お子さんの興味のあること、楽しいと思える習い事を選びましょう。また、実際の体験レッスンを受けたり、習い事教室の方針も聞けると良いでしょう。納得のいく教室を選びましょう。

    落ち着きがないと諦めていた習い事でも、やり方の工夫とお子さんの興味次第で集中力が続くことがあります。親子で、ピッタリの習い事教室が見つかると良いですね。

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    この記事を監修した専門家

    平田みどりのアバター 平田みどり 絶対音感が身に付くピアノレッスン講師

    ピアノ・リトミック教室HappyMusicのオーナー講師。4歳からピアノを始め、現役奏者の頃は年に100回近くのピアノ演奏、楽器店のミニコンサートへの出演などを行っておりました。
    現在は千葉県柏市・我孫子市にあるHappy musicのオーナー講師として、リトミック、ピアノ講師として活動中。
    幼稚園教諭免許・保育士免許・日本ジャックダルクローズ協会会員・リトミック認定講師資格・ベビーリズムマッサージ資格・ヤマハ指導グレード資格取得。

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