ピアノの料金ってどれくらいかかるの?月謝の相場と、入会前に確認すべき3つのポイント
ピアノの料金ってどれくらいなの?ピアノを習うには、実際どれくらいの費用がかかるか?など気になりますよね。習い事は長い目で予算を考える必要があるため、高すぎるのは考えものです。ピアノ教室ではレッスン費以外にもかかるお金があるので、知らないと「通ってみたら予算オーバーだった」ということになってしまうかもしれません。そこで今回は、ピアノ教室の料金やお金に関する確認しておくべきことを、現役ピアノ講師の私が解説していきます!
ピアノを習うためにはどのくらい予算が必要なのかしら
ピアノ教室の料金(月謝)はどのくらいかかる?
ピアノ教室の料金(月謝)は、地域やレッスンの形態、講師の経験によって大きく異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
初級者向け(導入)
1回30分~45分の個人レッスンで、月に4回で5,000円~10,000円の間が多いようです。グループレッスンなどをしている教室は1回30分~1時間のレッスンで、月に4回で 3,000円~7,000円程度のようです。
中級者向け(ある程度経験が上がると)
曲の長さや、難易度が上がるとレッスン時間も伸びて1回45分~1時間のレッスンになることが多いようです。レッスン時間が伸びますので月に4回で8,000円~15,000円の間が多いようです。
専門的な学習を目指す生徒
音楽専門の学校を目指す学生などは1回1時間~1時間半のレッスンが必要になり、月に4回で15,000円~30,000円以上になることもあります
その他の費用
その他、発表会の参加費、補講レッスンを受けたり音大、音楽学校の受験対策などで必要な楽典、ソルフェージュレッスンはそれぞれ料金がかかります。
レッスンの内容やレベルによっても変わる教室は多いです。体験レッスンで料金は必ず確認するのが良いでしょう。##.
ピアノ教室の料金の決め方
ピアノ教室の月謝の決め方には、いくつかの指針や基準があります。ポイントをまとめてみました。
レッスン時間
レッスンの時間が長ければ、月謝も高くなります。通常は30分、45分、60分のレッスンが一般的です。また、週に1回のレッスンが標準的ですが、週2回やそれ以上の場合は月謝も上乗せされます。
地域の相場
地域ごとに月謝の相場は異なります。大都市では生活コストが高いため、月謝も高くなる傾向があります。一方、地方では少し低めになることが多いです。近隣の他のピアノ教室の月謝を調査し、自分の教室にふさわしい価格帯を設定しているピアノ教室が多いです。
個人かグループレッスンか
個人レッスンかグループレッスンかでは料金に違いが出てきます。個人レッスンは生徒一人ひとりに合わせた指導ができるため、グループレッスンより高額です。一方で、グループレッスンは人数分の割安感があり、月謝も低めに設定されているようです。
講師の経歴
講師のキャリアや実績を月謝に大きく反映させている教室もあります。音大卒やコンクール受賞歴がある講師の場合、自分のスキル代を月謝に設定しているようです。また初心者向けと上級者向けでは、同じ講師でもレベルに応じて異なる料金を設定することもあります。
ピアノ教室の月謝は、上記の要素を総合的に考慮して決まっていきます。地域の相場や自分がピアノ教室に求める要素を可能にしてくれる教室を見つけ、納得してレッスンに通える料金帯を見つけることが大切です。
ピアノを習う時にかかる様々な料金
ピアノは月謝以外でもかかる費用があります。それは任意のものもありますが、お子さんの成長のためにと(発表会)費用がかかることを考えておくと良いでしょう。
入会金や施設維持費
入会金はその名の通り入会時にかかる費用です。費用の意味としては、教室の固定費
の捻出、その他諸経費の費用としての名目もあります。また、すぐに退会しないよう、保証金的な意味もあるようです。またピアノ教室の運営は様々な維持費がかかっています。教室内の空調電気代、トイレ、手洗い場などの共用場所の維持費、もちろんレッスンで使うピアノのメンテナンスなど、教材の購入など、様々なランニングコストがかかります。これを利用者で分割しているのが施設維持費です。
教材(楽譜)代
ピアノレッスンには楽譜が必要です。その楽譜の価格は初級であれば¥1,000か¥1,500くらい。進度に合わせて、購入していくことになり、その費用は大抵生(保護者)が払います。中には、教材費込み込み価格月謝のあるようですが、もちろんその分月の月謝も高くなっています。
発表会費、イベント代、コンクール費用など
ピアノを習っていると、発表会があったりイベントがあったり、先生の勧めでコンクールに出ることになったりすることがあります。その場合の費用は毎月の月謝には含まれません。従って参加のたびに出費があります。費用は様々ですが発表会は¥8,000から¥15,000、コンクール参加費は¥6,000くらいから¥20,000くらい幅があります。コンクール出場の場合、コンクールによっては楽譜の指定があることが多く楽譜代もさらにかかります。
進度や年齢に向上による月謝の値上げがある場合も
月謝が進度や年齢で上がる場合がある音楽教室があります。H Pなどに一見リーズナブな月謝が示してあっても「進度による値上げあり」のような文言が書いてないかよく確しましょう。もしくは直接教室に月謝の値上がりはあるか?どのくらいの進度で、いくらい上がるのか?入会前に確認しましょう。
交通費
音楽教室まで通う交通費です。希望の音楽教室が遠方だと1回の交通費もバカにまりま
せん。また、ピアノは1回や2回通う習い事ではなく3年、5年、10年と長く通う習い事です。交通費の事も考えましょう。
発表の場で着るドレスや、衣装代
発表会やコンクールではそれ相応の衣装を準備します。女の子ならドレスでしょうか。このような衣装代も生徒さんが準備します。
費用は必要なことに使われているため削減することは難しいですが、スキルの向上のために必要な費用として考えると良いかもしれません。
入会前に確認するべき3つのポイント
お金に関することはとても大切です。せっかく気に入って通い始めた教室でも、月謝の問題で「自分に合わなかった…」となると続けられない可能性も出てきてしまいます。そうならないように、事前に確認しておくべきポイントを3つご紹介します。
月謝の値上げはないか
意外に多いこの問題。ピアノ教室のHPなどには¥6,000〜と書いてあったのに、進度によってあっという間に月謝が変動するところがあります。入会したばかりの時は¥6,000だったのに、いつの間にか¥10,000になっていた、ということもあります。長期で通うことも視野に入れて、料金の変動については必ず講師に口頭で確認しておきましょう。
支払い方法を確認しよう
月謝の支払いで多いのは以下の方法です。口座引き落とし、現金手渡などです。今はクレジットカード払い、オンライン決済などに対応している教室もあるようです。教室によって指定される支払い方法が異なります。あらかじめ教室に確認しておきましょう。
引き落とし日や支払日の確認
月謝を前の月に支払う「前払い制」の教室が多いですが、支払いの期日はさまざまです。「給料日の前に支払いだから毎月大変….」とならないように、事前に支払日を確認し、自分の支払い計画を立てておきましょう。
お金の問題は聞きづらい事でもありますが、この問題こそ透明にならなくてはピアノ教室に長く通うことができません。しっかり講師に確認しましょう。
まとめ
ピアノ教室の料金(月謝)についてお話ししてきました。簡単にまとめてみたいと思います。
ピアノ教室の料金はいくら?
ピアノ教室の料金(月謝)は、地域やレッスンの形態、講師の経験によって大きく異なりますが、¥8,000くらいから上限¥15,000くらいといったところでしょうか。進度によって値上げする教室も多くありますので、必ず料金形態は講師に確認するようにしましょう。
ピアノを習う時にかかる様々な料金
ピアノを習うには様々なお金がかかります。ピアノ教室に入会する時には「入会金」「施設維持費」、教材代費、発表会、コンクールに出場する場合はその参加費、ドレス、交通費など、細かに考えると様々なお金がかかります。もちろん、楽器(ピアノ)の準備もしなければなりません。しかし、これらの料金も成長のためには必要で、どんな習い事でも同じことです。ただ、相場を知り、いくらかかるかを透明化しておき備えておくことこそが大切だと考えています。
入会前に確認した方が良いこと
ピアノを習い時にかかる様々なお金を確認しておくことが大切です。まずは押さえたいポイント3つは、「値上げはあるか?」「納入方法は?」「支払い期日は?」です。まず最初にこの3つを確認しましょう。その他の費用についても、都度質問し聞いていくようにしましょう。
多くのピアノ教室はHPをもっており、そこには料金形態が書いてあることがほとんどです。しかし、実際かかる費用については、体験レッスンなどに出向いた時に直接質問した方が良いでしょう。